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バッハ会長も宿泊中? オークラ東京「1泊300万円」超高級スイートは広さ730平米、マスコミにも非公開!
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.07.16 08:00 最終更新日:2021.07.16 08:00
IOCの第9代会長トーマス・バッハ氏が来日したのは7月8日のこと。そのバッハ会長が宿泊しているのが、「ミシュランガイド東京2021」でも5つ星を獲得している「The Okura Tokyo(オークラ東京)」である。
バッハ会長がどの部屋に宿泊しているのかは非公表だが、2019年9月に改築された同ホテルの本館には、「インペリアルスイート」と呼ばれる超高級スイートルームが存在する。1室の広さが730平方メートルあり、1泊にかかる料金は、定価でなんと300万円だ。
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「当初、招致委員会とIOCとの間に、『IOCが負担するのは1泊400ドル(約4万4000円)までで、差額は組織委員会が負担する』という取り決めがありましたが、コロナ禍による経費の増大により、IOCが全額負担することで合意しました。組織委は『1泊300万円などの部屋を使うことは、そもそもない』と説明しているものの、約1カ月の長期滞在となりますし、定価から大幅に割引いたうえで、バッハ会長にインペリアルスイートが提供されている可能性はあります」(社会部記者)
インペリアルスイートの詳細は、通常、メディアの取材に対しても伏せられているというが、今回、この部屋を利用したことのある人物に、内部構造などを教えてもらうことができた。
「この部屋は、メゾネットのような“2階建て”になっており、1階部分は来客を迎えるためのスペース、2階部分がプライベートな時間を過ごすための空間になっています。1階の入ってすぐ正面にはバーカウンターがあり、この部屋に宿泊するVIPは、ホテル内のレストランを利用しなくとも飲食を楽しむことができるようになっています。
防音設備が整った多目的ルームは、著名な演奏家が宿泊する際には楽器の練習をしたり、ハリウッドスターが宿泊する際にはシアタールームにしたり、さまざまな用途で使われます。ほかには天井が吹き抜けになっている広々としたリビングルームや、10人掛けのダイニングテーブルがあり、こちらは会議などにも使えます。
1階と2階を行き来するためにエレベーターも設置されており、VIP本人が使うマスターベッドルームと、お付きの人が使うセカンドベッドルームとで寝室が2室あります。バスルームはそれだけで150平方メートルもあり、通常の宿泊用の部屋の3室ぶんです。サウナ室にはミストサウナとドライサウナが完備されています。ほかにはエクササイズルームやウォークインクローゼットが用意されていますね」
オークラの威信をかけて設けたスイートルームだが、ほかのホテルも負けてはいない。ホテル評論家の瀧澤信秋氏が語る。
「都内では、シャングリ・ラ東京にも高さ約6メートル、2フロアぶんの吹き抜けを備えたスイートルームがあったり、ザ・プリンス パークタワー東京の高層階にも3部屋を繋げて使うと750平米ほどの広さになるスイートルームがあるものの、価格を含め、オークラ東京が現状では“日本一のスイートルーム”と言って過言ではありません。帝国ホテル、ホテルニューオータニとともに日本のホテル御三家と言われてきたホテルオークラですが、今でも大衆化されすぎておらず、その格式の高さは随一です」
7月10日、オークラ東京の前では、五輪開催に抗議する市民が「バッハ帰れ」のデモをおこなった。だが、こんな部屋に泊まれるなら、バッハ会長ならずとも、帰りたくなくなるに違いない。