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竹本直一・元IT相 最後は “当日中止” に…「三途の川をのぞいて」も政治資金パーティは止められない

社会・政治 投稿日:2021.07.20 07:30FLASH編集部

竹本直一・元IT相 最後は “当日中止” に…「三途の川をのぞいて」も政治資金パーティは止められない

当初は5月に予定されていたパーティの案内。6月も延期となり、今度こそは開きたかったのだろうか

 

「竹本先生、パーティ止めるってよ」

 

7月16日の朝、自民党関係者から本誌記者にこう連絡が入った。

 

じつは、この日の18時から、自民党の竹本直一・前IT政策担当大臣(80)の政治資金パーティが大阪市内のホテルで開催される予定だった。前日、ホテルと竹本事務所に確認したところ、予定どおり開かれるとのことだったのだが……。この関係者からの連絡を受けて、ホテルに電話すると「今朝、竹本事務所から延期しますとの連絡が入りました」という。パーティは“ドタキャン”されたようだ。

 

 

竹本代議士は2020年12月18日、後援会が大阪市内のホテルで80人参加の政治資金パーティを開いたことについて、吉村洋文大阪府知事(46)から「不要不急の外出を控えるようお願いしている。率先して守るべき元大臣、大阪の国会議員がそういうことをされるのは非常に残念です」と苦言を呈された。しかもパーティから6日後の24日に、自身もPCR検査で新型コロナウイルス陽性となり、入院。国会議員としては5人めの感染者となっていた。

 

この自民党関係者は、今回のパーティが予定どおり開催されるとみられていた7月15日に、こうあきれていた。
「去年の年末にコロナに感染して、重症になって1カ月半くらい入院していたのに、懲りない先生だね。大阪府はまん延防止等重点措置下にあって、大阪市内における不要不急の外出・移動の自粛を呼び掛けている。緊急事態宣言が明けたからといって、パーティやっている場合かよ」

 

竹本代議士の政治資金パーティは、当初は5月24日に都内のホテルで予定されていたが、緊急事態宣言が延長されたため、延期に。あらためて6月18日に大阪市内で開催を予定したが、これも緊急事態宣言が再延長されたため、断念していた。

 

折しも、竹本代議士も所属する岸田派が7月8日に都内でパーティを開き、その後に岸田派所属の国会議員秘書ら6人の新型コロナウイルス感染が確認されたばかりだった。「クラスターか」とも指摘されているこの感染拡大で、“3度めの正直”を目論んだ竹本代議士パーティが、またしても延期される原因になったと見えるが……。

 

大阪府の竹本直一事務所に、パーティを延期した理由を聞くと、担当者はこう回答した。
「岸田派の秘書の感染というよりも、大阪府や東京都などで感染者が増加している状況でパーティを開催するのは好ましくないと思いまして、延期しました」

 

ワクチン接種についても聞いたところ「なるべく国民の皆さまに先に打ってもらって、という議員の考えがあり、まだ接種していません。ただ、もうそろそろ打ってもいいかなということで、予約はしています。7月中に1回めを接種する予定です」と答えた。

 

 竹本代議士は退院後、産経新聞のインタビューで「医師には『もう少し遅かったら駄目だった。奇跡だ』といわれた。三途の川をのぞいてきたようなものだ。(中略)コロナに感染しない、させない行動を徹底してほしい」と語っていた。

 

 土壇場とはいえ、延期したのは正解だったのかもしれない。

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