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東京五輪「マイナー種目」は無観客でも“中継ゼロ”で嘆き「何のためにやるのか」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.07.22 15:31 最終更新日:2021.07.22 15:32
いよいよ熱戦が始まったーー。
東京五輪は開会式に先立ち、7月21日にソフトボールの日本対オーストラリア戦で競技が始まった。試合は日本が5回コールド、8対1で勝利している。
これから33競技339種目が実施される東京五輪だが、新型コロナウイルス感染拡大から、ほとんどの試合が無観客で実施されることになる。つまり、日本国民の多くもテレビ中継などで観戦するしかないのだ。
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しかし、なかには“誰にも目が触れない”という種目もあるようで……。
「NHKは24時間体制、民放も各局持ち回りで毎日10時間以上生中継をする予定です。しかし、人気の低い競技・種目には中継がないものもあるんです。
7月21日時点でカヌー、ボート、テコンドー、射撃、馬術はテレビ中継がありません。テコンドーはインターネット放送の『gorin.jp』でもライブ配信予定がないんです。
マイナー競技の多くは、インターネット放送が中心。しかし、高齢者など扱いが慣れていない視聴者は、アクセスしにくいという側面があります」(テレビ誌ライター)
そのほかにも、自転車競技のロードレースなどでもテレビ中継がなく、ネット上では残念がる声が上がっていた。
《オリンピックのロード男子はネット中継のみなのかな》
《オリンピックは自宅で観戦しろとか言うけど自転車ロードの中継ないのはどういうことなんだろう(困惑)……
リオ五輪でも中継で見られたのになんで自国開催だと見られないの?》
スポーツライターの小林信也氏は、この現状を嘆く。
「テレビ中継がまったくされない競技があるのは、残念というよりおかしいですよね。無観客にした以上、全競技を最低限観られるようにしてほしいですね。米国で放映権を獲得した『NBC』はインターネット放送も含めて、全競技を放映する予定だと聞いています。
私が密かにメダル獲得を期待している水球の日本代表も、予選グループリーグの5試合のうち、いまテレビ中継がわかっているのはギリシャ戦だけ。大本洋嗣監督も『準々決勝に行かないと放送されない。なんとかしてほしい』と、ガッカリしているようでした。
どんな競技でも、応援してもらうチャンスを確保することは最低限努力すべきだと思います。選手のためでもあるし、応援したいと思っている家族、友人、ファンのためでもあります。それができないのであれば、無観客にすべきではなかったです」
これ以上、人々と心が離れたオリンピックになってほしくない。