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維新の会幹事長の仰天手紙「橋下ブームは長続きしない」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2012.10.18 07:00 最終更新日:2016.03.01 22:52

「日本維新の会」結党に参加した松浪健太衆院議員(41)が9月中旬、かつて所属していた自民党の講演者に挨拶状を送っていた。現在、日本維新の会副幹事長と国会議員団幹事長を務め、会代表の橋下徹氏(43)を支える立場にある松浪氏は、その挨拶文のなかで正直に吐露していた。

 

〈橋下ブームが長続きするとは決して思いません〉

 

 もともと松浪氏は大阪府高槻市を地元とする国会議員。’09年の選挙では小選挙区で落選し、自民党の比例近畿ブロックで復活当選を果たした身だ。

 

 挨拶文では〈自民党の松浪ケンタだからこそ熱心にご支援頂いた皆様には大変申し訳ない思い〉と言いつつも〈既成政党が入れ替わるだけでは、もうこの国の政治は機能しない、と限界を感じました〉として、自民党からの移籍の正当性を訴えている。

 

 挨拶文を送りつけられた高槻市の主婦が「お付き合いで自民党の後援会に入会はしましたが、私は幽霊会員のようなもの。きっと自民党時代の名簿を利用して送ったんでしょう」と言うように、この挨拶文はかつての自民党時代の後援者全員に送られたものだった。

 

〈どうか私の覚悟をこれから見守ってください〉という文末からは、維新の会に鞍替えしつつも、自民党時代の支持者を失いたくないという松浪氏の思いが透けて見える。高槻市の市議会関係者が、松浪氏の維新参加は選挙目当て、と解説してくれた。

 

「もともと大阪維新の会は自民党大阪府連が分裂して誕生したもので、いわば自民党からの転向組だ。地元では看板をつけ替えた程度にしか受け止められていなかった。ところが、昨年の統一地方選で大阪維新の会が大旋風を起こし、松浪氏はそれがトラウマになってしまったんですよ」  

 

 自民党市議の息子が大阪維新の会から府議選に出てトップ当選を果たしたことも、松浪氏を動かす原因になったという。

 

 しかし、日本維新の会も橋下氏がぶち上げた竹島の共同管理構想を発端に、きしみはじめている。飛び立ったばかりで空中分解寸前。『新報道2001』(フジテレビ系)の首都圏の世論調査では、旗揚げ翌日の9月13日の地点で9.4%だった支持率が1週間後には4.8%まで下落していた。松浪氏の予言は的中するのか?

 

(週刊FLASH 2012年11月6・13日号)

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