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無観客会場で際立つ五輪ボランティアの人余り状態…寝転んで試合観戦する人も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.08.03 19:05 最終更新日:2021.08.03 19:06
7月31日、今大会初となる柔道混合団体の決勝戦が開催された。激闘の末、惜しくも銀メダルとなった日本。
「無観客になった武道館には、大きく分けて3つの席があります。記者用の席と、選手団用の席、そしてボランティアの休憩用の席です。問題になっているのは選手団用の席。試合が始まると、彼らは当然自国の選手達を大声で応援します。観客がいないこともあり、選手たちの届く声援は彼らの声だけなんです」
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彼らのなかには、マスクを外してヒートアップしてしまう人もいたという。
「その瞬間、大会ボランティアスタッフが近寄ってきて、『Wear a Mask』と書かれたボードを掲げ、マスクをするように注意していました。確かに今大会では関係者全員に常時マスクを着用することが義務づけられていますから、当然の指摘でしょう。
しかし、1人の選手団スタッフに何人ものボランティアスタッフがつめかけ、例のボードで注意を喚起している様子が目につきました。無観客で開催されているゆえ、ボランティアスタッフが人数過多なのでしょう。オペレーション不足感は否めませんでしたね」(現地記者)
東京都は7月23日、東京五輪・パラリンピックの期間中、観客の道案内などを担当する予定だった3万人規模の「都市ボランティア」について、活動人数を延べ8000人程度に縮小すると発表している。しかし、武道館に設置されているボランティア休憩席からも、スタッフの “人余り” は感じられるという。
「記者やカメラマン、各国スタッフよりもボランティアスタッフのほうが多いかもしれません。暇をもてあましているのか、席で寝っ転がって観戦している人もいましたよ。ボランティアスタッフで “密” になっている場所も何カ所かありました」(別の現地記者)
かなりの人数のスタッフが配置されていることがうかがえるが、前出のマスクボードについて言及した現地記者はこう不満を漏らす。
「彼らにトイレの場所やミックスゾーン(選手が取材を受ける場所)の場所を聞いても何も知らなかったりするんです。こんな大会オペレーションでは、もし有観客でやっていたらとんでもない大混乱が起きたに違いありません」