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トランプ大統領誕生のタイミングで北朝鮮が「挑発」も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.01.21 06:00 最終更新日:2017.01.21 14:00
毎年、新年を迎えるとともに発表されるアメリカの投資会社ブラックストーン副会長バイロン・ウィーン氏の「10大予想」。今年は、「トランプ大統領の一方的な行動で政府が混乱に陥る」ことや「ドイツのメルケル首相が選挙で敗北し、EUも解体」など驚きの内容が盛り込まれている。
日本に関わるものとしては「ドル円の為替レートが130円になり輸出が拡大」とポジティブな予想が含まれているが、喜んでばかりはいられない。
「10大予想」からは漏れてしまった番外編に「トランプ氏が大統領になって、北朝鮮問題で初めての外交手腕を問われる。北朝鮮が太平洋沖で核ミサイルの打ち上げテストを警告。しかしトランプ大統領の顧問が、厳罰を避ける」とあるのだ。
おりしも1月20日のトランプ大統領の誕生に合わせて、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の兆候があることが韓国政府筋から伝えられている。
もともと北朝鮮のICBMはアメリカ領のグアムを標的にすることを目的に開発された。年々性能が向上し、現在ではアメリカ本土も射程圏内に捉えていると推測される。
トランプ大統領は1月3日のTwitterで「アメリカに到達する北朝鮮の核兵器の開発が最終段階にきたといわれているが、そんなことは起こらない!」とつぶやいている。
しかし、こうした牽制も物とせず予想外の行動をとるのが北朝鮮だ。ウィーン氏が予想するような「太平洋沖で核ミサイルの打ち上げテスト」までは到達しなくても、ICBMが日本の上空を通過し、太平洋に浮かぶグアム近海まで打ち込まれる可能性は決して低くはない。
そうなったときにトランプ氏はどのような反応を見せるのか?
タカ派のトランプ氏だけに、「太平洋沖で核ミサイルの打ち上げテスト」が行われたら、国益を損なうとして「戦争に向かって一直線」となるかもしれない。
はたして北朝鮮が「トランプ大統領の初めての外交手腕を問われる」相手となるのだろうか?
ちなみに、ウィーン氏の2016年の「10大予想」には「ヒラリー・クリントン氏が大統領になる」とあった。今年も悪い予想は「大ハズレ」を期待したい。