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菅義偉、二階俊博が一目置く横浜のドンが「カジノやるぜ」宣言

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.01.22 12:00 最終更新日:2020.04.30 15:30

菅義偉、二階俊博が一目置く横浜のドンが「カジノやるぜ」宣言

 

「去年、『菅さん、俺もカジノやるからね』と言いましたよ。それに二階さんはいつも俺に『(カジノは)横浜と和歌山で』と言うんだ(笑)」

 

 こう語るのは、横浜で港湾荷役業を経営する「藤木企業」の藤木幸夫会長(86)。「菅さん」とは、彼が長年、支援している菅義偉官房長官のこと。「二階さん」は、自民党の二階俊博幹事長だ。

 

 横浜港運協会会長、横浜エフエム放送社長など多くの役職を務め、港町・横浜市内外の大物たちと気脈を通じる藤木氏は「横浜のドン」と呼ばれる。

 

 2016年12月6日、いわゆる「カジノ法案」が衆議院を通過。カジノを含む統合型リゾート(IR)の候補地のひとつとして有力視されているのが、藤木氏のお膝元である横浜市の山下埠頭だ。

 

 キーマンとして注目されている藤木氏が、本誌の直撃に「横浜カジノ計画」の内容について熱く語った。

 

「今、横浜港は大きな転換期にきている。俺は『ミナト』の人間だから、横浜港の将来を案じているんです」

 

 中国などの台頭で、日本国内の製造工場が海外へ移転。それにより、横浜で扱う貨物の総量もどんどん減っている。藤木氏はそんな現状を危ぶむ。

 

「横浜港の体質を、これまでの物流中心から観光へと変えるのが、カジノ・IRなの。これからは、港だけでは稼げなくなる。山下埠頭への誘致は新しい街づくりのきっかけになるんだ」

 

 横浜商工会議所の試算では、横浜市内にIRが誕生した場合、経済効果は約6700億円に上るという。

 

「俺はカジノで一発、儲けようとか、そんな下品な目的だけの連中と同じじゃない。『横浜ナショナリズム』なんだよ。

 

 横浜は、東京みたいに税金がジャブジャブ入ってくる都市じゃない。おカネが落ちるようにしたいし、港で働く連中の雇用も確保したい。

 

 カジノは、世界の富裕層が長期滞在して、さらにはリピーターになってもらえるような場所にする。いわば高級コテージ。銀座のビル街で立ちションベンするような輩がお客ではダメ(笑)」

 

 藤木氏がカジノの顧客として想定するのは、自家用ジェットで羽田に乗りつけるような富裕層だ。彼らを横浜に運ぶ交通手段など、カジノが実現すれば、雇用の場はいくらでも創出できる。

 

「(羽田と山下埠頭間の)水上飛行機も考えている。カジノ自体は正当な企業がやるなら、外資でも構わないが、儲けを根こそぎ持っていく国際金融マフィアのような連中は入れない。我々、港運協会は、横浜のカジノ・IRをすべて仕切る『ディフェンス役』なんだよ」

 

 カジノにより治安の悪化を懸念する声がある。だが、それについてもすでに手は打っているという。

 

「先月、神奈川県警本部警備部に事務局がある官民組織『テロ・災害対策神奈川協力会』の会長になった。治安対策は、俺が責任を持ってやる」

 

 あくまで「カジノは横浜のため」というのが藤木氏の思いのようだ。

 

「俺が『カジノは横浜でやる』って言った記事が出ることで、藤木って野郎がふんぞり返っているということが周囲にわかれば、俺にとっては成功です」

 

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ふじき・ゆきお 1930年生まれ 早稲田大学政経学部卒。「藤木企業」は1923年に父・藤木幸太郎氏が横浜に興し、港の発展とともに成長。2014年までは横浜スタジアムの会長を務めていた

(週刊FLASH 2016年12月27日号)

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