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「忘年会は4人まで」「フェスではなくクラシックコンサート」専門家が語るワクチン後の社会
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.09.22 06:00 最終更新日:2021.09.22 06:00
現在、国民の半数がワクチン2回接種を終え、政府は11月までに希望者全員の接種完了を目指している。「ワクチン後」の社会では、どんな日常生活が見えてくるのか。厚生労働省クラスター対策班の一員である小坂健・東北大学大学院教授に聞いた。
小坂氏は行動制限の緩和の条件に、地域での流行が収まっていることと、ワクチンの接種希望者がほぼ全員打ち終わっていることを挙げる。全国一斉ではなく、地域ごとに徐々に制限緩和を広げていけばいいという考えだ。
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では具体的な方法として、たとえば飲食店についてはどうか。
「会食可能な人数を2人から始め、問題なければ徐々に増やす。時短営業よりも人数制限を調整するほうがいいと思います。大事なのは換気。換気の悪い店では、パーティションはかえって感染リスクを高める可能性がある。
また、PayPayのようにQRコード決済した店舗でクラスターが発生した際にプッシュ通知を受け取れるサービスは、予防と治療の両面で有効なので、今後さらに普及し、制限緩和に寄与するはず。気になる忘年会は集まるなら4人まで。小会場同士をZoomで繋げば “全員参加” で楽しめるのではないでしょうか」
愛知県で開催された音楽フェスが物議を醸しているが、イベントについてはどうか。
「ロックフェスは座席がないので観客は前方に押し寄せ、歌って騒いでしまうので危険です。でも、クラシックコンサートなら座席が決まっていて大声を出すこともない。客のほとんどがワクチンを接種しているなら、制限を解除してもいいと思います」
引き続き感染対策は必要だが、日常は戻りつつあるということかーー。
(週刊FLASH 2021年9月28日・10月5日合併号)