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パリを恐怖に陥れた「9年越しの連続殺人」、自殺した元警官が犯行を認める
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.10.02 11:00 最終更新日:2022.12.07 18:25
パリを恐怖に陥れた未解決事件が、思わぬかたちで幕を閉じそうだ。
9月29日、パリ近郊の海辺で、元警察官・フランソワ・ブロウ(59)の遺体が発見された。大量の薬を飲み込んだことによる自殺で、現場からは遺書が発見された。そこには、35年前に始まった連続殺人事件の犯人が自分である、と記されていた。
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1986年から1994年にかけて、パリで連続暴行殺人が起きた。4人が殺害され、6人の若い女性が性的暴行を受けた。犯行は残忍で、たとえば11歳の少女は、通学中に拉致され、地下室で暴行を受けたのち、胸を刺されて殺されている。
目撃者の証言から、犯人の顔には複数の「あばた(天然痘の跡)」があったとされる。犯人は「あばたの殺人鬼」と呼ばれ、懸命な捜査がおこわれたものの、捕まることはなかった。
暴行被害を受けた女性のうち3人が、犯人は警察官だったと証言している。捜査班は当初、犯人が警察官のふりをして女性に近づいたのではないかと推測していた。しかし、現場でパトカーに似た白い車に乗っていたことがわかり、疑惑の目は警察にも注がれることになる。
近年、科学捜査が進展し、捜査班は事件当時パリ近郊で職務にあたっていた警察官750人にDNA検査への協力を依頼した。そのうちのひとりにブロウも含まれていたが、ブロウが協力することはなかった。依頼が届いた直後、ブロウは忽然と姿を消し、妻が警察に失踪届けを提出したところだった。
現在、ブロウの遺体から採取されたDNAを元に、捜査が進められている。
この報道を受け、ネット上には
《これほど長い間、よく隠して生きてこられたな。その精神力はすごいよ》
《なんておぞましい警察官なんだ。ひょっとすると、もっと多くの犠牲者がいたのかもしれないね》
などのコメントが寄せられている。
遺書には「犯行当時、わたしは人生に絶望していた」との記述もあったというが、家族を奪われた遺族の悲しみは、ブロウの死で消えることはない。