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知られざる「宮内庁」を支配する「オモテ」と「オク」社会・政治 投稿日:2017.02.01 13:00

知られざる「宮内庁」を支配する「オモテ」と「オク」

 

 元日の「新年祝賀の儀」。2日の「一般参賀」。3日の「元始祭」……。正月は天皇ご一家にとって、一年でもっともご多忙な時期だ。そしてこの時期、宮内庁職員も忙しさのピークを迎える。

 

「新年祝賀の儀では、来賓の方々の部屋割りやお車の手配、両陛下が各部屋をお回りになって挨拶を受けられる手順までを、間違いなく進めるのが職員の大切な仕事です。こうした行事は、1月中旬の歌会始まで続きます。それまでは、陛下も宮内庁職員も、息つく間すらない状態です」(皇室ジャーナリスト・久能靖氏)

 

 皇室の活動を陰で支え、あるときは天皇陛下の代弁者という役割を担う、宮内庁。その実態を探るべく、まずは宮内庁に素朴な疑問をぶつけてみたが……。返ってきたのは、紋切り型の回答のみだった。まさに、皇室の名を盾に情報をひた隠す「菊のカーテン」を引く者たちといったところだ。

 

 終戦前までの宮内省が、新憲法施行とともに発足した宮内府を経て、宮内庁となったのは1949年。職員数は平成28年度末で1009名おり、うち、宮内庁長官、侍従長を筆頭とする特別職が
52名、それ以外の一般職が957名だ。

 

 内閣府の一機関である宮内庁は、ほかの省庁と同様、公務員試験に合格して面接を通過すれば、入庁できる。元宮内庁職員で、皇室ジャーナリストの山下晋司氏が、自身の経験を振り返る。

 

「当時は昭和の時代でしたので、昭和天皇に対する関心がありましたし、また宮内庁がどういうところか経験してみたい、という気持ちがありました。しかしいちばん大きい理由は、親が喜んだということかもしれません。

 

 また、採用方法にはもうひとつ『選考採用』というものがあります。管理部の大膳課(料理人)や、式部職の楽部(演奏者)などがこれにあたり、一般の試験では採用できない、特別な技術を持っている人が対象となります」

 

 独特な組織体系を持っている宮内庁だが、これまで長官及び次長となったのは、すべて「生え抜き」の職員ではない。中央官庁の次官経験者が外郭団体の顧問などを経て、内閣から指名されるのが慣例だ。

 

 しかし昨年9月、安倍政権は現職の内閣危機管理監である西村泰彦氏を次長に指名した。これを「禁じ手」と指摘するのは、皇室研究家の高森明勅氏だ。

 

「日本国憲法では、天皇は『国民統合の象徴』と規定されています。だからこそ、特定の政権寄りにならないように、幹部人事では配慮がなされてきました。ところが最近では、このような『政治任用』と言わざるをえない人事が起こっています。宮内庁は、人事院のような独立性を保障された機関に準ずるような位置づけに、改めていく必要があると思います」

 

■カーテンの向こうにある「オモテ」と「オク」

 

 そしてさらに、宮内庁に独特の考えとして根づいているのが、「オモテ」と「オク」と呼ばれる概念だ。

 

「同じ内部部局でも、秘書課や総務課など、仕事の内容が明らかな『オモテ』の仕事に対し、天皇家の直接のお世話をする侍従職や東宮職などは『オク』と呼ばれます。ここは、まったく私的な部分。朝や夜など、陛下が御所でどのように過ごされているか、外からはうかがい知れないのです」(久能氏)

 

「オク」を担当する侍従職たちは、陛下のよき相談相手であることが求められる。しかし、陛下のご学友である明石元紹氏は、戦前の宮内省時代と比べ、宮内庁職員が「サラリーマン化」したことを懸念する。

 

「宮内省時代、侍従(傅育官=ふいくかん)は(幼少時の)陛下の姿勢が悪ければ厳しく叱りましたし、ときには手を上げてでも教育をなさっていました。ですが今の職員は、官僚の仕事としてやっている印象を受けます。親代わりとして勤めていたころとは、天と地のようです」

 

 年が明けてなお、陛下の譲位問題は国民的関心を集めている。官僚化した彼らに、陛下の「お気持ち」はどこまで届いただろうか。

(週刊FLASH 2017年1月17日、24日合併号)

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