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「『所得倍増』は2倍になる意味ではない」批判殺到の山際大臣発言が掘り起こす安倍晋三氏の黒歴史「募ったが募集はしていない」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.10.15 19:00 最終更新日:2021.10.15 19:09
10月14日、山際大志郎経済再生担当大臣は、岸田総理大臣が総裁選で掲げた「令和版所得倍増」について、「所得が2倍になるという意味ではない」との認識を示したという。この発言はテレビ朝日によって報じられ、大きな反響を呼んでいる。
「『所得倍増計画』とは、日本が高度経済成長期の1960年、当時の池田勇人内閣がぶち上げたもの。岸田首相は、それにならって、総裁選立候補時に『令和版所得倍増計画』を掲げたのだと思われます。
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岸田氏は、『新しい日本型資本主義の構築に向けて先頭に立つ』と訴えた。具体的には、賃上げをおこなう企業への税制支援や下請け取引の適正化により分配を適正化する経済政策のようです。
しかし、野党や国民から、『それで本当に所得が倍増するのか?』という疑問があがっていたのです」(政治部記者)
山際大臣の発言は、そのような声が上がっていることを踏まえたものだと思われる。テレビ朝日のインタビューに対し、
「文字どおりの『所得倍増』というものを指し示しているものではなくて、多くの方が所得を上げられるような環境を作って、そういう社会にしていきたいということを示す言葉だと総理はおっしゃっているじゃないですか」
と発言。「倍増」を掲げているにもかかわらず、「2倍になるものではない」という発言に、ネット上では批判が集まった。
《所得を倍増する気がないのなら嘘をついたってことですか?》
《最近行った総裁選挙の公約を衆議院選挙で撤回するような首相を信頼できるはずがない》
《本当に政治家は言葉遊びが好きだな》
「“珍発言” として思い出されるのは、2020年1月28日の、安倍晋三首相(当時)の答弁でしょう。
当時、安倍氏は『桜を見る会』問題を追及されていましたが、地元事務所の名で同会を含む観光ツアーへの参加を募る文書が地元有権者に送られていたことについて、共産党の宮本徹議員は文書を示しながら『この文書は見たことがなくても、募集していることはいつから知っていたのか』と発言。
すると、安倍氏は『私は、幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった』と述べたのです。これには、《意味不明》《日本語をバカにしているとしか思えない妄言》と批判が殺到しました。
今回の山際大臣の発言は、安倍氏の “苦しすぎる” 答弁を彷彿とさせるという意見もあったようです」(前出・政治部記者)
早くも信頼を失ってしまいつつある岸田内閣。衆院選にも影響が出そうだ。