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悲劇のハネムーン…キャンプで焚き火したら「不発弾」が爆発

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.10.19 17:00 最終更新日:2022.12.07 16:40

悲劇のハネムーン…キャンプで焚き火したら「不発弾」が爆発

 

 幸せなハネムーンが一転、恐怖の一夜と化した。かけがえのない時間のさなか、地中に埋まっていた不発弾が爆発したのだ。

 

 イギリスに暮らすリディア・マカーチョクさん(31)は、先月末、母国ウクライナのキャンプ場で、夫や友人、その子供たちの12人で新婚パーティーを楽しんでいた。

 

 その夜は冷え込んでいた。キャンプ場では、ほかの観光客が焚き火で暖をとっていたため、マカーチョクさんのグループも同じように薪に火をつけた。12人は、焚き火を囲んで談笑に花を咲かせた。

 

 

「焚き火をしていたとき、とてもいい雰囲気だったわ」とマカーチョクさんは振り返る。午後9時ごろ、夫との馴れ初めなど、尽きない話を楽しんでいたとき、突然、大爆発が起きた。

 

 報道によると、爆発したのは、第一次世界大戦中の不発弾だった。1916年、当時のロシア軍がオーストリア・ハンガリー軍との交戦中に使用したものだと考えられている。

 

 不発弾の爆発で、マカーチョクさんの弟(29)と友人が死亡した。

 

 マカーチョクさんは「一瞬、誰かが私の顔に大きな石を投げつけたように思いました。気がつくと、静寂のなかで風の音だけが聞こえていたわ」と当時の状況を語る。すぐそばには苦痛にうめく弟がいたといい、「『愛している』と伝えられなかったことが心残り」と心境を明かした。

 

 夫は当時、カメラを取りにテントまで戻っており、ケガはなかった。しかし、マカーチョクさんは顔面に大火傷を負い、左目を負傷。両手は骨があらわとなり、両脚は筋肉の一部を失う重傷だという。

 

 マカーチョクさんは長期的な治療が必要とされており、さらに、旅行保険に加入していなかったことから多額の治療費がかかる見込みだ。

 

 そのため、親族は治療費を募るクラウドファンディングを開始した。19日現在、430万円ほど集まっている。およそ100年前の負の遺産が、罪のない人々の幸せを奪ってしまった。

 

写真・GoFundMe

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