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飯島参与が訪朝直後に会談した“中国人女性”の正体

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2013.05.29 07:00 最終更新日:2016.03.01 22:24

北朝鮮ナンバー2の金永南最高人民会議常任委員長と会談したときでした。大勢の出席者のなかで、飯島氏のテーブルにだけ、灰皿が置かれていたといいます」(官邸詰め記者)

 

 電撃的な北朝鮮訪朝から帰国した飯島勲内閣官房参与(67)。彼は、タール18ミリの「ゴールデンバット」を1日2〜3箱吸うヘビースモーカーだ。ナンバー2との会談での異例の厚遇。だが、飯島氏のいまの役職は、たんなる内閣官房参与にすぎない。

 

「この対応は、訪朝が朝鮮総連の許宗萬議長のルートだったからでしょう。以前から飯島氏と許議長の親密さは知られていたが、それが強まったのが総連ビルの競売問題。飯島氏に複数の総連職員が同行していたこともあり、訪朝は“総連ルートだった”が定説になりつつあります」(政治部デスク)

 

 だが、そんな“定説”とは別に注目を集めた一人の熟年女性がいる。韓暁清・日中新聞社社長(50)だ。同新聞社は中国共産党の機関紙『人民日報』の日本語版の窓口。韓氏は飯島氏のブレーンといっていい存在のようだ。

 

 飯島氏が平壌入りする4日前に韓氏は飯島氏と官邸で会っている。そして、飯島氏が帰国して3日後の5月21日午後、韓氏は飯島氏に呼び出され、再度官邸を訪ねた。そこには外務省の職員が一人同行していた。

 

「この日の午後1時から約30分にわたって、飯島氏は安倍首相と菅義偉官房長官に訪朝報告をおこなっている。記者団には“いっさい答えられない”と会談内容を明かさなかったため、その後に飯島氏が会った韓氏に対して、記者の質問が集中したのです」(前出の官邸詰め記者)

 

 記者に囲まれた韓氏は、少し怪しい日本語で「北朝鮮ばかりでなく、周辺諸国はみな大事です。(飯島氏の)訪朝は日本の国家機密だから何もしゃべれない。中国は自然とみんな北朝鮮とつながっています。昔から朝鮮は中国と姉妹のような存在。日朝友好は日中関係に大きな影響力になるんですね」と応え、飯島氏との会談内容をはぐらかした。

 

 韓氏は昨年5月、毎日新聞が『人民日報日本支社長』という肩書で紹介したこともある人物だ。また昨年7月、『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に出演したときは、中国共産党の主張そのままの物言いに、共演者から集中砲火を浴びたこともある。韓氏と面識があり、中国情勢に詳しいジャーナリストは次のように語る。

 

「怪しい日本語で、大声でしゃしゃり出るオバサンという感じの人です。飯島氏とはウマが合うのでしょう。けっしてエリートではない者同士ですから。ただ、中国とも、さらには北朝鮮にも強い人脈があるとは思えません。人民日報には平壌支局はありますが、『人民日報日本支社長』という肩書は、『朝日新聞北京販売所長』ぐらいの意味合いしかありませんから」

 

 だが、米韓両国が反発するなか、飯島訪朝への中国の反応は期待を示すなど、韓氏の言葉を裏付けるかのように推移した。2人の動きは、日本外交に吉と出るのか…。

 

(週刊FLASH 2013年6月11日号)

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