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進次郎議員を巻き込む“自民党内の権力闘争&対立構図”

社会・政治 投稿日:2013.07.01 07:00FLASH編集部

 交流サイト「フェイスブック」で、毎日新聞がインタビューを掲載した田中均元外務省審議官を「外交を語る資格はありません」と激しく批判した安倍晋三首相(58)。これに民主党の細野豪志幹事長が口を挟むと、首相はさらにヒートアップ。この首相による個人攻撃にブーイングが噴出する事態となった。

 

 6月18日、国会内で記者団からこの論争について感想を聞かれた小泉進次郎衆院議員(32)はクールにこう批判した。

 

「個人名を挙げて反論、批判すべきじゃないと思う。政治家がいちいち批判に反応していたらきりがないでしょう。私もいろんな批判や中傷があるけど、それを受けながら多くの方の理解、信頼を得るような政治家になりたい。政治家にとって批判は当たり前」

 

 批判されるのは政治家の宿命というわけだ。また進次郎氏には、高支持率の安倍政権、来る参院選で圧勝が予想される自民党、それぞれが現状に甘んじているのではないかと映っているようだ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、党の内情をこう語る。

 

「昨年の自民党総裁選で進次郎氏は石破茂現幹事長に投票したことを明かしました。2人とも地方を重視。ところが参院選を仕切る石破氏の立場が万全とは言い難い。そんなところに被災地住民の神経を逆撫でする高市早苗政調会長の『原発事故で死者は出ていない』という暴言が飛び出したとあっては、進次郎氏が首相に苦言を呈したのも無理からぬこと。高市氏を党三役に起用したのは安倍首相ですからね」

 

 さらに、自民党は参院選比例区で「70歳定年制」の例外規定を適用し、ともに71歳の山東昭子元参院副議長(現職)と佐々木洋平元衆院議員を公認。

 

「とくに佐々木氏擁立について進次郎氏は“党の70歳定年制に反している。おかしい”と異議を唱えた。石破幹事長も難色を示した。70歳定年の例外として、“その候補者が余人をもって代えがたい”という条件があるが、同氏はそれに該当しないというわけだ。ところが、二階俊博総務会長代行が首相あての公認要請文を作り、佐々木氏の公認を取りつけた」(自民党担当記者)

 

 こうした経緯があっていまや参院選目前というのに、石破氏と二階氏は一触即発の関係にあるという。また以前から参院選が終われば二階氏が石破氏に取って代わって幹事長に就任するとの情報が飛びかっている。

 

「つまり総理総裁への野心がない二階氏のほうが安倍氏にとって御しやすいということでしょう。石破vs.二階の権力闘争に進次郎氏も巻き込まれており、二階氏側には首相が控えている。石破氏側には進次郎氏がいる」(同記者)

 

(週刊FLASH 2013年7月9日号)

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