内閣官房参与に任命された自民党の石原伸晃元幹事長は、12月6日、首相官邸で岸田文雄首相から辞令を交付された。国土交通大臣や環境大臣を歴任した経験をいかし、観光分野で政権に意見したり情報提供したりするという。
10月におこなわれた衆院選で落選し、比例復活もかなわなかった石原氏。政界では岸田首相の盟友としても知られており、今回の起用には、「お友達人事」などと批判が巻き起こった。
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ツイッターでは「#石原伸晃の内閣官房参与任命に抗議します」とのハッシュタグつきツイートがあふれ、今なお増え続けている。
一方の石原氏はどこ吹く風だ。首相との面会後、記者団の取材に応じた石原氏は「先の総選挙は私の不徳の致すところ。勝負は時の運だと思っている」とし、「まだ私も十分に体力・能力ともにあると思っている。国のため地域のため、疲弊している業界の皆様方のために、お役に立てるアドバイスをしていきたい」と意気込んだ。
しかし、石原氏は観光分野で目立った功績が特になく、岸田首相に拾われた形だ。2万6400円とされる日給はもちろん税金で支払われる。ネット上では、石原氏の意気込みに対しても怒りの声が沸き上がった。
《石原さんは体力と能力はあっても、支持と信用がないから落ちたわけで…》
《「能力」は無いって選挙で認定されたんだろ。とっとと引っ込んでいてほしい》
《国民から役に立たないと判断されたあなたからのアドバイスなどいらないのよ。辞退して》
民意を無視した岸田政権への失望が加速していく。
( SmartFLASH )