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アベノマスクの悲劇再びか…事務費967億円のクーポン給付、来春に間に合わず7月まで遅延のグダグダ

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.12.11 11:00 最終更新日:2021.12.11 11:00

アベノマスクの悲劇再びか…事務費967億円のクーポン給付、来春に間に合わず7月まで遅延のグダグダ

保管費用6億円超のアベノマスク(写真・朝日新聞)

 

 12月9日、18歳以下の子供に給付する10万円のうち、来春までに支給予定だった5万円について、政府は7月頃までの遅延を想定していると明らかにした。クーポン給付をめぐる政策は、ここにきて混乱の一途をたどっている。

 

 

 岸田文雄首相は、以前より5万円ぶんの支給を「来年春に向けて」と明言してきた。しかし、9日の立憲民主党の会合で、内閣官房の担当者が「新学期は一般的に4~7月ぐらいを指すと思う」と、当初の予定から3カ月ほど遅れる可能性を匂わせた。

 

 もともとクーポンによる給付について、事務費が967億円も余計にかかることから、「10万円の現金一括給付に切り替えるべき」との批判が広がっていた。

 

 批判を受け、岸田首相はクーポンぶんの現金給付も可能としたうえで、「どういう場合に現金給付ができるか地方自治体の意見を聞きつつ、具体的な方法を検討していく」と語ったが、あくまでクーポン支給をベースにする姿勢は変わっていない。

 

 しかし、事務費が少なく、迅速な対応ができるという理由から、現金一括給付に切り替える自治体も出ている。支給をめぐるグダグダぶりに、ネット上では過去の「アベノマスク」政策を思い出す人も多く見られた。

 

《誰が好き好んで給付金をクーポンにしたいって思うんだっつーの… アベノマスク並みにヤバイ…》

 

《全額現金給付を推進する自治体を牽制し、クーポン原則を強行する様だったら、アベノマスクに次ぐレガシー級の愚策になるだろうなぁ》

 

《クーポンの印刷製作は、どこが請け負うのかな? 競争入札? アベノマスクみたいに、得体の知れない業者が出てくるのかな?》

 

「クーポン支給の混乱ぶりは、たしかに2020年のアベノマスクを思い起こさせます。“マスク不足解消” として約260億円を投じましたが、サイズの小ささや効果が薄いといった指摘から、『税金の無駄遣い』と厳しい批判を浴びました。

 

 そのうえ、いまだ8000万枚以上のマスクが倉庫に眠っている状況です。保管費用は6億円を超えており、手間と経費が莫大なわりに効果が疑問、国民の誰にも望まれていない点で、クーポン支給はアベノマスクの二の舞になろうとしています」(政治ジャーナリスト)

 

( SmartFLASH )

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