温厚で物静かだったという2人と対照的な過去を持つのが、総裁選で岸田氏を猛追した高市早苗政調会長だ。
高市氏は、大の野球好きで阪神ファン。趣味はスキューバダイビングで、学生時代には軽音楽部でドラムを担当し、ヘヴィメタルを演奏していたなど意外な素顔でも知られる。
そんな高市氏の趣味のひとつは、16歳から乗りはじめたオートバイ。今年3月に与野党の国会議員有志で結成された「バイカーズ議連」に、高市氏は顧問として名を連ねている。本誌は議連発足時、所属議員にアンケートをおこなっている。当時、バイクにまつわるエピソードを聞くと、高市氏は誰よりもアツい回答を寄せてくれていた。
「学生時代は、裏六甲や阪奈道路の大阪側など、カーブが多い道を攻めるのが好きでした。バイト代が貯まるとツーリングに出かけ、全国の海岸線沿いの道はほとんど走りました。20代前半は『バリバリ伝説』(しげの秀一さんの作品)という漫画にハマっていました。バイクの魅力は、とくに夏に、風とアスファルトの熱を感じながら走る心地よさです」
2021年、国政の中心にいた人物たちが秘めた過去。その経験を糧に、どのような未来を創っていくのかーー。
( SmartFLASH )