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丸川珠代議員“肉親との愛憎”36年乗り越え掴んだトップ当選

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2013.08.05 07:00 最終更新日:2016.03.01 22:11

 混迷した参院選東京選挙区でトップ当選を果たした自民党の丸川珠代(42)。丸川といえば、6歳で医師の両親が離婚。女手ひとつで育てられた。6歳で離婚して以来、離れて暮らす実父とついに“対面”を果たしたのは’05年4月。乗客107人が死亡し、562人が重軽傷(神戸地検調べ)を負ったJR福知山線脱線事故だった。

 

「情報番組のスタッフルームでみんなで事件の映像を注視していたとき、ふと丸川アナが『あっ!お父さんだ……』とつぶやいたんです。そこに映っていたのが、最多の113人の負傷者が運ばれた兵庫医科大学病院の救命救急センターの記者会見。そのセンター部長こそ、丸川アナの父・征四郎さんだったんです」(テレビ朝日関係者)

 

 これまで丸川が公には語ったことがない生き別れた征四郎さんの名前。彼は現在、再婚していまも神戸市内に住み、大阪・医誠会病院の院長を務めている。これまでも救命医療のプロとして、’95年の阪神・淡路大震災、’01年の大阪・附属池田小事件などで数々の修羅場を経験。現在はAED(自動体外式除細動器)の普及にも尽力している。

 

 阪神・淡路大震災では、征四郎さんの住む一帯で、彼の自宅を含めた3軒だけが倒壊を免れたそうだ。彼が勤めていた兵庫医科大学病院自体も被災し、外来診療を閉めざるを得ない状況に。“役割を果たせなかった”責務から、同年12月、救命救急センター部長就任後は災害訓練を繰り返した。

 

「福知山線事故のときは、入院が必要な負傷者を無制限で受け入れることができ、丸川部長の迅速な対応で多くの人命を救いました」(地元紙記者)

 

 じつは征四郎さんは緊急時のマスコミ報道について、自らの編著書『大規模災害医療』でメディア批判をしている。

 

《メディア関係者は災害医学・医療の知識を十分持ち合わせていないので、どのように多弁を労しても現場の医療需要を報道しえない。この事実は阪神・淡路大震災でもJR福知山線列車事故でも起こった事実である》

 

 この本が発売されたのは’07年5月。愛娘がテレビ局でアナウンサーをしている葛藤が心のどこかにあったのかもしれない。奇しくも愛娘は同月退社し、2カ月後、参院選に初当選する。丸川の事務所に父との離婚後の交流について聞いたが、締切りまで回答は得られなかった。そこで7月下旬、深夜に車で帰宅した征四郎さんを直撃した。

 

ーー珠代さんとのことを聞きたい。

「ダメです」

 

ーー今でも連絡を取っているのか。

「ダメです」

 

 そう言うと足早に自宅へ。取材を拒む表情は厳しかった。106万票で当選を果たした愛娘の晴れ姿を、別離の父はどう見ていたのだろう。

 

(週刊FLASH 2013年8月13日号)

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