社会・政治社会・政治

社員がリレー形式で「世界7大陸最高峰」を目指す不思議な会社

社会・政治 投稿日:2017.02.26 06:00FLASH編集部

社員がリレー形式で「世界7大陸最高峰」を目指す不思議な会社

『南極最高峰マウント・ビンソンに挑戦中』

 

 2017年1月、とある日本企業のチームが、南極大陸最高峰「マウント・ビンソン」(4892m)に登頂を果たした。成功させたのは、広告事業などを展開しているDACグループ。

 

 同社は、創立50周年記念事業として、2012年から「セブンサミッツプロジェクト」を実施している。名前の通り、世界7大陸の最高峰を社員がリレー形式で登頂するというものだ。

 

「マウント・ビンソン」を含め、これまで6つの最高峰登頂に成功していて、残すはエベレストのみ。いったいなぜこのような挑戦を始めたのか。

 

「新卒・中途入社に関わらず、入社1年目の社員には『富士登山研修』を実施しています。人間成長のための研修のひとつですが、その点からも当社と登山は切っても切れない関係です」(広報課)

 

 グループ代表である石川和則氏は経営者として活躍するだけではなく、「アニマル石川」という名前で世界秘境探検家としての一面も持ち合わせている。

 

 南極大陸最高峰の登頂に参加した最高齢者は、61歳になる高所恐怖症の女性社員だった。彼女は、ヨーロッパ大陸のエルブルス(ロシア、5642m)登頂にも成功しているという。

 

 一般的なビジネスパーソンの場合、本格登山では費用の捻出や長期休暇取得など、超えなくてはいけないハードルがいくつも待ち受けている。この点については全面的にサポートされている。

 

「今回は、全員1年半~2年のトレーニングを経て本番に挑んでいます。登山トレーニングや低酸素トレーニングなどの費用はもちろんですが、事故等に備えたレスキュー費用保険も全員分を会社で負担しています。本番における渡航費や現地で必要な費用も会社負担です。

 

 また、本番中は長期間出社することはできませんが、これも業務として扱い、有給休暇などの取得は一切不要です。もちろんその期間の給与も通常と変わらず支給されます」(広報課)

 

 ほかにも日本有数の登山家にガイドとトレーニングを依頼するなど、準備は万端。同僚も自然とサポートする体制が生まれたという。世の中には不思議な会社もあるものだ。

続きを見る

社会・政治一覧をもっと見る

社会・政治 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事