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「廃棄処分」アベノマスク活用法を識者に聞く…「アイドルユニットを作り女性ファンに配るべし」驚きの提案も

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.12.25 06:00 最終更新日:2021.12.25 06:00

「廃棄処分」アベノマスク活用法を識者に聞く…「アイドルユニットを作り女性ファンに配るべし」驚きの提案も

自身の趣味のコレクションを展示した「B宝館」の客にマスクを配るという森永氏

 

 岸田文雄首相(64)は12月21日の記者会見で、大量の在庫を抱える「アベノマスク」について、希望者に配布するとともに残りを年度内に廃棄処分すると発表した。

 

 2020年4月、当時の安倍晋三元首相(67)の肝入りで始まった、布マスクを全世帯や介護施設などに配布する政策だったが、現在も8000万枚あまりが倉庫に眠っており、その保管に約6億円が費されたという失策に終わった。さらに、不良品が1100万枚見つかったことも明らかになった。

 

 

 また、その8000万枚を廃棄した場合、約6000万円の処理費用がかかることから、Twitterでは「約6000万円」「アベノマスク1100万枚不良品」などがトレンド入りした。

 

 そんななか、安倍元首相の公式Twitterが、岸田首相をディスる一般人のツイートに「いいね」をつけたことに、永田町周辺で話題となっている。安倍元首相が「いいね」をつけたのは、〈岸田の動きの悪さは宮沢喜一や鈴木善幸とダブります〉と、宏池会の先輩である元首相2人の名を並べたツイート。「アベノマスク廃棄」を発表した21日に投稿されたものだったため、あらぬ憶測を呼んだのだ。

 

「安倍さんは感情の赴くままに『いいね』をつけちゃったのかもしれないね。あれだけ評判が悪かった『アベノマスク』を蒸し返されたんだから、おもしろいはずがない。『寝た子を起こされた』という思いでしょう。だから、Twitterで“プチ反撃”したのかもしれない」(自民党関係者)

 

 そうした安倍元首相の反応を当然、予想しながら、岸田首相はあえて“敵意”を見せつけたのだと、政治アナリストの伊藤惇夫氏は見る。

 

「岸田さんは、安倍さんの“負の遺産”をさっさと始末したいんです。厚労省の統計改ざん問題や、森友問題で亡くなった赤木俊夫さんの遺族との裁判を打ち切ったこともそうです。キングメーカー気取りで、政策にも口を出してくる安倍さんを、岸田さんは内心うざいと思っているでしょうね。

 

 でも、今回は敵意をチラつかせながら、同時に『安倍さんの尻拭いもしていますよ』というサインを送っている。まだ、安倍さんに“宣戦布告”する気はないのでしょう。2人の関係が変化するとしたら、2022年の夏の参院選の結果次第でしょう。勝利して安定政権になったら、“安倍離れ”もあるかもしれない。岸田総理は思ったよりしたたかですよ」

 

 岸田首相の計らいによって安倍元首相は命拾いしたとしても、マスク廃棄に多額の血税が投入される現実は変わらない。

 

 これについてネットでは、「税金の無駄遣いは許せない」「廃棄はもったいない」という声が上がっているのはもちろん、「アベノマスク活用法」というワードもトレンド入りした。

 

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこんなアイデアを披露する。

 

「布マスクは小さいし、不織布と比べて感染防止効果は少なく、不良品も多い。岸田さんは、ほしいという人に配布すると言っているが、希望者は多いとは思えない。それなら、安倍政権を擁護していた保守系雑誌の付録にアベノマスクをつけるのはどうでしょうか。もともと安倍さんが推進した政策ですから、安倍さんの支持者に“責任”を取ってもらうのがいいでしょう」

 

 経済アナリストの森永卓郎氏も、ユニークな提案をする。

 

「『アベノマスクマン』というマスクをつけたアイドル・ユニットを作って、赤とピンクと黄色と青と緑に染めたマスクをグッズとしてファンに買わせる。紐を切ればハンカチにもなる。ユニットのイメージは『純烈』。メンバーにはスーパー戦隊の出身者もいるじゃないですか。彼らがアベノマスクマンになってくれれば、おばちゃんたちが買ってくれるので、いちばん効率よくはけると思います。

 

 私も1000枚くらいならなんとか引き取れるかなと思います。B宝館(森永氏のコレクションを展示する博物館)の客に1人50枚ずつぐらい配れば、なんとか捌けるんじゃないかという気がします。

 

 全国のスーパーで引き取ってもらう手もあります。今は入口に消毒用のアルコールと、そののそばにペーパータオルが置いてありますが、代わりに『アベノマスク』で手を拭いて捨ててもらう。あとは全国のトイレに置いてもらう。手を拭くタオル代わりとして使うんです。けっこう捌けると思いますよ」

 

 神戸学院大学の上脇博之教授は、アベノマスク関連の公文書を開示するよう国に求めている。

 

「廃棄は公金をドブに捨てるようなものです。なぜ廃棄しなくてはいけないようなものを調達してしまったのか、どういう経緯で調達して配布することにしたのか。業者の選定方法や具体的な単価はいくらだったのか。なぜカビが付着したり、虫などの異物が混入した不良品が出回ったのか。政府は一連の過程をきちんと説明することが求められています」

 

 マスクを配った張本人ばかりでなく、岸田首相も安倍政権の説明責任をはたす気はさらさらないらしい。

 

( SmartFLASH )

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