12月23日、石原伸晃・元内閣官房参与が、自身が代表を務める政党支部が受け取っていた新型コロナ対策の助成金約60万円を、全額返納したことを明らかにした。
政治ジャーナリストがこう話す。
「石原氏が受給した雇用調整助成金は、新型コロナの影響で事業活動を縮小させた企業や団体に支給されるものです。石原氏の政党支部は、収入が増えたにもかかわらず受給しており、大きな批判を浴びました。
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そもそも、衆院選で落選した直後に内閣官房参与に就任したことが、岸田首相による『お友達人事』と批判されており、そこに受給批判が重なったわけです。
結局、石原氏は『公正な手続きにのっとった受給だが、総理の職務遂行に迷惑をかけるのは本意ではない』と、わずか1週間あまりで内閣官房参与を辞任。そのうえで、約60万円も返金したので、泣きっ面に蜂のような形になりました」
石原氏は「世間をお騒がせし、大変ご迷惑をおかけした。申し訳ありません」と謝罪。参与の日当は「一切受領しておりません」とし、「誤解を招くような点に関しましては、これからも改善に努力して行く所存です」とコメントしている。
しかし、石原氏に対して、ネット上では「返すのは当然」と冷ややかな声が目立つ。詳しい経緯の説明なく返納したことにも、引っかかっている人が多いようだ。
《返すのは当然 受け取っていたことが問題だからそれとこれは別》
《返せば済む問題なの? 道義的責任は?》
《よく分からんな。返納しなきゃならないような間違ったことだって言うなら、返納すりゃ済むって話じゃない。何故返納に至ったかを説明しないと》
「2014年、福島第一原発事故の被災者に対し『最後は金目でしょ』と言い放ったことで大バッシングを受けた石原氏ですが、今回の件で “セコい” イメージがついてしまいました。今後の政界復帰は相当厳しい道のりになるのでは」(前出・政治ジャーナリスト)
( SmartFLASH )