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タックル事件で「夫は心を病んでしまった」日大・田中体制のナンバー2内田元監督の妻が語る“冤罪”苦悩

社会・政治 投稿日:2021.12.28 10:00FLASH編集部

タックル事件で「夫は心を病んでしまった」日大・田中体制のナンバー2内田元監督の妻が語る“冤罪”苦悩

内田正人元監督(左)と前理事長・田中英寿被告

 

 日本大学の凋落が止まらない。

 

日大のドン”と呼ぼれた前理事長・田中英寿被告は、取引業者からリベートなどを受け取り、合計約1億1800万円の所得を隠し、約5300万円の所得税を免れた脱税の疑いで逮捕、起訴されている。

 

 日本最大規模の私立大学のトップが起訴されるという異常事態。日大側は前理事長と「永遠に決別する」と会見で説明したが、思い返せば2018年にアメリカンフットボール部で起きた「悪質タックル事件」の時から日大首脳陣の閉鎖的で強権的な姿勢は表われていた。

 

 

「『悪質タックル事件』とは、2018年にアメフトの日大と関西学院大の定期戦で、日大の宮川泰介選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた事件です。宮川選手は当時の内田正人・元監督や井上奨・元コーチから指示を受けていたと発表。その後、日大理事会は、第三者委員会の報告を受けて、内田元監督や井上元コーチの責任を認め懲戒解雇したのです」(社会部記者)

 

 当時の日大の会見では司会者が報道陣に“逆ギレ”して話題となり、不誠実な日大側の対応も批判されて、内田元監督は激しくバッシングされた。だがその後、警視庁の捜査では、内田元監督と井上元コーチがタックルを指示したとは認められず、嫌疑不十分で不起訴処分となった。

 

「内田元監督は不起訴処分をうけて、日大を相手取り、解雇無効などを求めた民事訴訟を起こしました。結果的に日大側も懲戒解雇を撤回し、非を認めたのです。一方、井上元コーチは、日大歯学部の職員として復帰しています。このタックル騒動の間、田中被告はトップとして会見を開くことは1度もありませんでした。内田元監督のことも守ろうとしませんでした。いわば、内田元監督は田中被告に“見捨てられた”ということです」(同前)

 

 果たして、今回の逮捕、起訴に対し、内田元監督の胸中はいかに。話を聞こうと埼玉県の自宅を訪れると、内田元監督の妻が対応してくれた。

 

 内田監督の妻が口にした言葉は、まずメディアへの批判だった。

 

「主人が不起訴処分になったとき、弁護士を通してメッセージを流したんですよ。でもどこもそれを大きく取り上げてくれませんでした。マスコミが自分達の誤りを認めなかったのが非常に残念です。うちは地位も名誉もなにもかも失ったんです。何も悪くないのに。うちは学生を守ったんですよ。私は悲しくて悔しくて仕方ないです」

 

 確かに、日大タックル問題が発生した2018年当時の多くのメディアは、自ら会見を開き、相手選手へ謝罪をしたうえで「監督から指示を受けた」と語った宮川選手の言葉を鵜呑みにした。一方で、「私の指示ではない」と語った内田元監督については、保身に走ったと否定的に報じられることが多かった。

 

「主人が大学から懲戒免職されるほど過剰な報道をしたのは、メディアですよ。私は主人に『裁判してちょうだい』って言いました。でも主人は『もういい』って。学生を守りました。宮川は嘘をついていましたけど、主人はそれでも宮川を守ったんです。(監督の指示があったというのは)全面的な嘘だったんですよね。それは証明されましたよ。全部嘘でした。宮川だけじゃなくて、周りの学生が嘘をついたことも、科学的な捜査で警察がすべて明らかにしたんですよ」(内田元監督の妻)

 

 内田元監督を“有罪”とした日大の第三者委員会は、その根拠のひとつとして、危険タックルがあった直後、内田元監督は井上元コーチから「宮川がやりましたね」と報告を受け、「おお」と応じたという部員の証言を重視している。

 

 だが、警視庁の調べに対してアメフト部の部員の多くは「報道を見て(タックルをした)選手のためになんとかしなくてはいけない、選手の話に沿うように証言しなくては、と思った」などと話している。さらに警察は、内田元監督と井上元コーチは当該の会話があったとされる時間に目を合わせていなかったとし、この事実を否定している。

 

 警察が「容疑なし」という捜査結果を発表したのは、日大タックル問題が発生してから9カ月後の2019年2月。そのころには、メディアの熱も冷め、内田元監督は“悪人”というレッテルを貼られたまま、世間から忘れ去られることになった。

 

 内田元監督の妻は、アメフト事件は田中被告を日大内部の権力闘争に利用されたと考えている。

 

「結局は、田中先生を引っ張りだしたかったワケですよね、あの時。うちは、それに利用されたただの被害者です。主人は大学の理事まで出世したのに…。それが全部失われた。未だに私は悔しいですよ。(田中被告に思うことは)何もありません」

 

 当時、常務理事だった内田元監督は、日大のナンバー2だった。附属板橋病院の工事を巡って起訴された元理事の井ノ口忠男被告はアメフト部の先輩である内田元監督を通じて田中被告と知り合い、日大に食い込んでいったといわれている。

 

「内田元監督は、間違いなく“田中体制”の要のひとりでした。そこまで引き立ててくれた田中被告に対しては、恩義もあるでしょう。しかし、田中被告は内田元監督を守らなかった。田中被告が当時、正面からタックル事件に向き合い、会見をしたうえで第三者委員会へ粘り強い調査を指示していれば、別の結果もあったのではないでしょうか」(前出・社会部記者)

 

 だが、すべては後の祭りだ。内田元監督がタックル事件で負った傷が癒えることはない。

 

「主人は静かに暮らしてます。心も病んでいまして、家族が助けています。とにかく、メディアがひどすぎたんです。もう日大とは何の関係もありません」(内田元監督の妻)

 

 そう言って自宅へ帰る内田元監督の妻の後ろ姿は、マスコミへの怒りに打ち震えているようだった。

 

(SmartFLASH)
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