2月3日、北京オリンピック日本選手団の初陣として、スウェーデンに3-1で勝利し、日本中を沸かせた女子アイスホッケー「スマイルジャパン」。5日のデンマーク戦でも6-2で快勝。2連勝の快進撃で、にわかに注目される存在となっている。
スポーツ紙はゴールキーパーの藤本那菜選手を「氷上のこじはる」と大きく報じ、「Googleトレンド」では、「スマイルジャパン」の “検索インタレスト” が急上昇。日本アイスホッケー連盟の公式サイトにはアクセスが集中して、一時ダウンする事態となった。
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日本ではメジャースポーツとはいいがたいアイスホッケーにとって、いまは絶好のチャンス。連盟も公式グッズを多数用意し、ファン層拡大をと意気込んでいたのだが……。ある競技関係者が語る。
「じつは、グッズのなかでも人気商品になったはずの2022年版のカレンダーが、ほぼすべて廃棄されてしまっているのです。
本来なら、2021年12月にヨーロッパ各国の選手団を招き、国内で女子日本代表の親善試合をおこなう予定で、そこでカレンダーも大々的に売り出す予定だったのですが、コロナで大会は中止に。
泣く泣く、同時期に開催された男子の全日本選手権で販売したのですが、このときは少ししか売れませんでした。
写真をたくさん使い、コストもかけたカレンダーでしたが、大会中止が痛手となり、刷ったほとんどが在庫になってしまったのです」
その後、全面廃棄されてしまった“貴重”なカレンダーを、本誌記者は自腹で購入していた。B3見開きで全7枚綴り。藤本選手のプレー姿をはじめ、選手たちの「スマイル」が満載された、充実の内容だ。
今回の連勝で注目が集まっているいま、カレンダーを欲しい人はたくさんいそうだが、なぜ五輪を前に全面廃棄してしまったのか。前出の関係者が声を潜めて言う。
「じつは2022年に入ってから、カレンダーに入った連盟のロゴマークに印刷ミスが発覚したのです。そのため、オンラインショップで購入された方には、少部数だけ刷り直したものを発送して対応したと聞いています」
全国のアイスホッケーショップなどで販売されていたカレンダーは回収され、現在は刷り直したものの残りが、国立競技場近くにあるジャパンスポーツオリンピックスクエアのショップでわずかに販売されているのみだという。
ファンからは「スマイルジャパンへの活動費の一助になればという思いで購入しているものなので、ロゴの印刷ミスなんて気にしませんよ」と同情の声が上がっているというが……。
せっかく日本中の注目を集めているこの機会。はたして再発売の可能性はあるのか。
「急きょ、重版を検討していますが、まだ決定はしていないようです」(前出・関係者)
ちょうど1年前、「ラガービール」のスペルを間違えた缶ビールが発売され、消費者の支持を集めたことがあった。印刷ミスバージョンのカレンダーを発売すれば、プレミアがついたかも?
( SmartFLASH )