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塩野義のコロナ飲み薬「条件付き早期承認」に拍手喝采も…情報漏洩した甘利明氏に「ヤバい」との声

社会・政治 投稿日:2022.02.07 21:45FLASH編集部

塩野義のコロナ飲み薬「条件付き早期承認」に拍手喝采も…情報漏洩した甘利明氏に「ヤバい」との声

 

 2月7日、岸田首相は塩野義製薬が開発をすすめる新型コロナの飲み薬について、治験が完了する前に実用化を認める「条件付き早期承認制度」の適用を検討すると発表した。

 

「研究開発への支援のほか、治験費用への補助など、実用化を加速するための支援も実施しており、しっかりと後押ししたい」と、早期の実用化を目指すと表明。条件が整えば、この春にも流通する可能性があるという。

 

 

 このニュースを知った人たちは、SNSで拍手喝采している。

 

《治療薬求む!頑張れ塩野義!》

 

《一時は感染者が落ち着いて治験が進まなくなっちゃったけど、やっと見えてきましたね。応援してます》

 

《メルク、ファイザーと続き、ついに真打ち塩野義が登場か。今春からwithコロナがスタートするな》

 

 しかし、一方でこんなつぶやきも並んでいる。

 

《有効な薬ができることはいいことだと思うけれど、甘利案件はどうなったのでしょう?》

 

《塩野義製薬はせっかく良い仕事をしてきたのに甘利明議員のツイートで台無しになりましたね》

 

 物議を呼んでいるのは、2月4日、自民党の甘利明前幹事長によるツイートだ。塩野義製薬とのやり取りを、次のように明かしている。

 

《塩野義製薬が開発中のワクチンと治療薬の治験報告に来ました。日本人対象の治験で副作用は既存薬より極めて少なく効能は他を圧しています。アメリカ政府からも問合せがある様です。ワクチンは5月めど治療薬は2月中にも供給は出来ます。外国承認をアリバイに石橋を叩いても渡らない厚労省を督促中です》

 

 投稿後は、塩野義製薬の株価が上昇。甘利氏には、《塩野義製薬さんの株でも持っているんですか?》《これはインサイダーじゃないの? ヤバくね?》などと、情報漏洩を問題視する批判が相次いだのだ。

 

 政治ジャーナリストが、こう語る。

 

「治験結果自体は、1月31日に塩野義製薬がプレスリリースを出しています。ただ、『副作用が少ない』『アメリカ政府からも問い合わせがある』など、公式発表されていない情報を流せば、情報漏洩と捉えられても仕方がありません。

 

 政治家が『厚労省に督促中』などと圧力を示唆した書き込みをするのも問題です。今後、飲み薬が承認されたとしても、適正な承認ではなかったと見られてしまいます」

 

 2月7日のロイター通信の報道によれば、甘利氏のツイートについて、塩野義製薬の手代木功社長は「特別なものを提示したわけではない」と問題視しない構えを取っているというが、甘利氏は、国民からの批判にはどう答えるのか。

 

( SmartFLASH )

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