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シャープの次は東芝?ホンハイ会長は「台湾のチンギス・ハーン」社会・政治 2017.03.12

『最終目標はサムスンの撃破とされるが…』

『最終目標はサムスンの撃破とされるが…』

 

 子会社化したシャープの業績に改善が見え始めたことで、台湾・鴻海精密工業(ホンハイ)の郭台銘会長の評価がうなぎ上りだ。

 

「日本の新しい経営の神様?」

 

 台湾主要紙の一つ、『中国時報』(電子版)が1月に出した記事にはこんな見出しが付けられた。シャープ再建に取り組む鴻海の戦略を紹介した上で、「シャープの短期的な止血(経営改善)に成功すれば、郭氏は日本の新しい経営の神様になれる」などとする業界関係者のコメントを掲載した。

 

 シャープは、今年2月に発表した2017年3月期第3四半期(16年4~12月)決算で営業損益が黒字に転換。さらに通期でも黒字化の見通しで、台湾メディアはいっせいに郭氏の手腕を持ち上げた。

 

 だが、郭氏が「経営の神様」と呼ばれることに違和感を持つ向きも少なくない。台湾の経済ニュースを配信するNNA台湾版編集者の田中淳氏はこう話す。

 

「日本で経営の神様と言えば、たとえば松下幸之助氏や稲盛和夫氏ら一代で世界的企業を育て上げ、晩年は経営哲学だけでなく、人生訓や精神論まで語れたような人達です。

 

 台湾にも、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀董事長や、台塑関係企業創業者の故・王永慶氏、長栄集団創業者の故・張栄発氏がそう呼ばれています。

 

 やはり、神様と呼ばれるにはそれなりの人徳が必要です。それに比べ、郭氏はまだ若く、ギラギラした印象が強い。どちらかというと、戦略家や策略家としてのイメージを持たれているようです」

 

 もちろん、郭氏の経営手腕や実績は、彼らに引けを取らない。専門学校を卒業後、兵役や海運会社勤務を経て独立。文字通り、裸一貫から事業を始めて、今では米アップルやソニー、ソフトバンクなどそうそうたる大企業から電子部品の生産を引き受ける世界企業に育て上げた。

 

 ただ、毎日最低16時間以上働くモーレツぶりや、2013年の中国工場の労働者自殺問題を受けて「民主主義ではメシは食えない」と発言したことなどが伝えられており、台湾内にも賛否両論ある。

 

「郭氏はもともと中国・山西省がルーツの外省人(中国大陸から台湾に移住した人)で、中国寄りの政治姿勢を隠さない点も、若者から憧れを持たれにくい面があるようです」(田中氏)

 

 このため「台湾のチンギス・ハーン」と呼ばれることが多いという。

 

 鴻海は東芝が分社化を検討する半導体事業の買収にも名乗りを上げた。企業のM&A(合併・買収)を重ねて「版図」を広げる意欲に衰えは見えない。最終的にはサムスンに勝つことが目標だともいう。

 

 昨年末には2020年の台湾総統選出馬まで取りざたされており(本人は否定)、まだまだ落ち着くことはなさそうだ。
(ジャーナリスト・池田正史)

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