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「カネは配ったけど買収じゃない」国家公安委員長の言いぶんにSNS呆れ果て「国が腐っていく」「正義感あるのか」

社会・政治 投稿日:2022.02.11 23:00FLASH編集部

「カネは配ったけど買収じゃない」国家公安委員長の言いぶんにSNS呆れ果て「国が腐っていく」「正義感あるのか」

国家公安委員長の二之湯氏(写真・時事通信)

 

 自民党・京都府連による組織的な “選挙買収” 疑惑が浮上して、波紋が広がっている。

 

 ことの発端は2月10日に発売された月刊誌『文藝春秋』3月号が報じた「自民党『爆弾男』を告発する」と題した記事だ。

 

 今回、報じられた疑惑の構図はこうだ。

 

 まず、衆院選や参院選など、国政選挙に出馬した自民党議員が、自らの政治団体などを通じ、自民党の京都府連に寄付。府連は、選挙区の府議や市議に対し、1人50万円ずつを「活動費」として渡していた。確認できただけで、1億円を超えるカネが配られていたという。

 

 

 それにしても、なぜ、このような回りくどいやり方をしたのか。

 

『文藝春秋』が入手した内部資料には、《候補者がダイレクトに議員に交付すれば、公職選挙法上は買収と言うことになりますので、京都府連から交付することとし、いわばマネーロンダリングをするのです》と書かれていたという。

 

 2月10日、衆院予算委員会では、この記事をめぐるやりとりがおこなわれた。

 

 立憲民主党の城井崇氏が、過去に府連会長を務めていた二之湯智・国家公安委員長に事実かどうか問いただしたところ、二之湯氏は「府連が国会議員から寄付を受け、府議と市議に政治活動資金として配布したのは事実だ」と答えた。

 

 そのうえで、「あくまで政党の党勢拡大に使ってくださいという趣旨で、個々の議員の選挙活動に使ってくださいということではない」とし、買収の意図は否定。先の内部文書については「知らない」という。

 

 国家公安委員会は警察庁を管理しており、二之湯氏はその “元締め” だ。それだけに、この答弁に対し、SNSでは怒りの声はもちろん、呆れ果てたとの声があふれた。

 

《警察組織を管理する国家公安委員会のトップが「現金を配ったが買収の意図はなかった」と堂々と言えてしまう笑えない国》

 

《自民党が選挙に強い理由は、金で票を買っているからだということだな》

 

《国家公安委員長にどれだけ正義感があるか聞いてみたいですね。誰か聞ける人がいたらよろしく》

 

《政治に全く興味がなかった私ですら「国が腐っていく」のを、こんなにも目の当たりできるというのは感慨深い》

 

 政治ジャーナリストが次のように語る。

 

「『文藝春秋』に書かれた『爆弾男』とは、京都府連会長で参議院議員の西田昌司氏を指していて、このスキームを発案した人物とされています。西田氏は、同誌の取材に対し、「政治資金については法令に従い適切に処理している」と回答しています。

 

 今回の件が大きな問題になっているのは、ここ最近、選挙買収にまつわる事件が繰り返されているからです。

 

 2019年7月におこなわれた参院選では、広島選挙区で、妻の河井安里氏を当選させるため、地元議員ら100人に2871万円を配ったとして、夫で元法務大臣の河井克行氏が逮捕されました。同じく逮捕された案里氏には、自民党本部から1億5000万円が振り込まれていたこともわかっています。

 

 最近では、2021年の衆院選で、新潟5区から立候補した自民党・泉田裕彦議員が、県議から2000万~3000万円の裏金を要求されたと明かし、刑事告発しています。

 

 今回の一件は、河井氏のケースとどう違うのか、関係者はきちんと説明すべきでしょう」

 

 国民は真摯な説明を求めている。

 

( SmartFLASH )

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