「最近、国会答弁の合間に頭を触る仕草が目立つんですよ」
日々、岸田文雄首相(64)を追い続ける政治部記者がポツリとこぼした。
「頭を抱えたくなる『悩みの種』はたしかに尽きないですが……それよりも頭髪が薄くなってきているのを気にしているのでしょう。国会中継中にネット上でも、それを指摘する声は上がっています。昨年10月の就任直後は、まだ頭頂部もかなり黒々としていたんですけどね」(同前)
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たかが1カ月、されど1カ月。正月まで3桁台だった新型コロナの新規感染者数はいまや全国で約10万人にまで達している。
「自民党は、今夏の参院選は “無風” で勝利できると踏んでいましたが、感染者数が高止まりで参院選の勝利も危うくなってきています」(同前)
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、岸田首相の陥っている “悪循環” を指摘する。
「海外からの新規入国停止の水際対策をやっていたころは節目節目で会見を開き、“先手を打つ” アピールをしていましたが、その会見も1月4日以降は開いていません。かつて、菅義偉前首相がコロナ対策を河野太郎氏のワクチン接種推進にまかせきりにしていた状況に似てきました」
事実、年明け直後には上昇傾向を見せていた岸田内閣の支持率が、ここにきて各社の世論調査で5ポイント以上の減少を見せている。自民党中堅議員はこう指摘する。
「オミクロン株には正直、手の打ちようがない。岸田さんはせめても、経済では存在感を示そうとして、肝煎りの『新しい資本主義』を前倒しして打ち出すつもりだった。なのに、キーパーソンである経済安全保障法制準備室長の藤井敏彦審議官がスキャンダルで更迭されたのは大打撃だよ」
最近、首相経験者たちから次々と “試練” を与えられ、岸田首相はかなりイラついていた。自民党関係者が語る。
「党内では安倍晋三元首相と高市早苗政調会長のコンビが、歴史問題や外交関係でなにかと強硬路線を求め、小泉純一郎氏ら元首相5人が連名で出した『原発反対』を求める書簡にも大反発。
中途半端な岸田首相を “右派の代表” として、突き上げてきます。そして、コロナ感染が拡大するにつれ、『菅前首相のほうがマシだったかも……』と囁かれ始めたのですから、安穏としていられないですよ」
ストレスフルな状況での、さらに悪い報せ……。
「藤井審議官のスキャンダルを聞いた岸田首相は珍しく語気を荒らげ、机をたたいたそうだ」(前出・自民党中堅議員)。頭髪に影響が出るのも無理はないだろう。さらに、私生活でも不摂生という原因が……。
「もともと、菅さんに負けた2020年の自民党総裁選後から酒量が増えていました。10kg近く太った時期もあり、そのころから頭髪量の低下はうっすら感じました。酒に強い岸田さんですが、かつては故・望月義夫元議員が飲み仲間で、望月さんが酔い潰れればお開きだった。
望月さんが亡くなってから、岸田さんは切り上げどきが見極められなくなっていました。ストレスも溜まっているでしょうし、今の “宅飲み” の酒量が心配ですよ」(岸田派議員)
岸田首相が抱え始めた新たな悩みーー。“その道” の先輩たちがエールを送る。まず、元プロ野球選手で過去に「アートネイチャー」のCMにも出演していた高木豊氏(63)だ。
「1日の新規感染者の数など、岸田首相もプロ野球選手と同様に数字に追われているところには共感しますね。一生懸命やっても数字に表われないときは、相当なストレスを抱えるんです。ケアをするなら、高価な商品より、自分に合った育毛剤を探すことをおすすめします」
そして、タレントのモト冬樹(70)は、こう話す。
「昔、孫正義さんがツイッターで『髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである』ってつぶやいたんだけど、これ名言だよね。岸田首相もこんな状況で首相に就任して、結果として完全にハゲたとしても、それは首相として “前進” し切った証しだよ。コロナ禍では何をやっても文句を言われるし、ちゃんと評価されなかったりするけど、僕は応援しています」
この心強いエールを励みにしてほしい。