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「今すぐ帰って志願兵になりたい」在日ウクライナ人の悲痛…現地シェルターには子供の食べ物も満足にない状態

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.02.28 06:00 最終更新日:2022.02.28 18:09

「今すぐ帰って志願兵になりたい」在日ウクライナ人の悲痛…現地シェルターには子供の食べ物も満足にない状態

ウクライナ兵が、市街地に墜落した航空機の破片を調査する様子。ウクライナでの死者は、137人(2月25日時点・写真はアフロ)

 

 母国が侵攻されたことで、日本にいるウクライナ人たちは、果敢に立ち上がっている。2月24日に渋谷駅前でおこなわれたデモには、数十人の在日ウクライナ人が集った。

 

「いま私たちがここで声を上げることに大きな意味を感じている」と語ったのは、ハリコフ出身のヴェロニカさん(28)だ。

 

「ウクライナは、ロシアとは違う歴史を持った “西側” の国です。私たちを脅かすロシアという国がどういう国か、人々に伝えなければいけません。これは二国間だけの戦争ではないのです」

 

 

 日本人の妻を持ち、3年間日本に暮らしているペトロさん(30)は「できることなら、今すぐ祖国に帰って志願兵になりたい。プーチンの暴走を止めないと、家族だけでなく世界が危険に晒されてしまう」と語気を強めた。

 

 日本にメッセージを送ってきた、キエフ在住のあるウクライナ人ジャーナリストは、現地の悲惨な現状を訴える。

 

「電波塔を攻撃されているせいか『空襲警報システム』が機能しない地域が多く、いつミサイルや砲弾が飛んでくるのかも、どこの飛行機が飛んでいるのかもわからない状況のなかで、多くの住民が何をしたらいいのかわからないままシェルターに閉じ込められています。シェルターには水道もトイレもなく、薄暗い灯りがあるだけです。

 

 子供もたくさん退避していますが、彼らは親が非常用リュックサックに詰め込むことのできたものしか食べるものがありません。それでも、ウクライナは侵略者に立ち向かいます。キエフの何千人もの市民が毎秒危機に晒されていることを、どうか広めてください」

 

 暴力にあらがうために、今私たちにできることは何か。一人ひとりが考えなくてはならない。

 

( 週刊FLASH 2022年3月15日号 )

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