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ゼレンスキー大統領の国会演説に賛否…復興訴えが「胸にくる」と共感、真珠湾発言から一転に「二枚舌」の声も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.03.23 22:53 最終更新日:2022.03.23 22:53
3月23日、ウクライナのゼレンスキー大統領が、日本の国会でオンライン演説した。会場には、各党の国会議員ら約500人が集まった。18時(現地時間11時)過ぎ、スクリーンに映し出されたゼレンスキー大統領が語り出した。
「日本国が、建設的、原理的な立場をとっていただいていることをありがたく思います。また、ウクライナに対する具体的な支援に感謝しています」と述べたうえで、「アジアで初めてロシアに対する圧力をかけ始めたのは日本です。引き続き、その継続をお願いします」と、日露戦争を引き合いに出して協力を呼びかけた。
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ロシア軍がチェルノブイリ原子力発電所を制圧していることにも言及。「破壊された原子炉の上にある、現役の核物質処理場をロシアが戦場に変えました」と批判し、ウクライナ国内の原発関連施設も「非常に危険な状況」だと話した。
明言はしなかったが、演説では、2011年に起きた東日本大震災を意識したフレーズも織り込まれた。「ウクライナに対する侵略の『津波』を止めるために、ロシアとの貿易禁止の導入をお願いします」と呼びかけている。
さらに、「ウクライナの復興も考えなくてはいけません」として、「避難した人たちが故郷に戻れるようにしなければならない。日本のみなさんも、きっとそういう気持ち、住み慣れた故郷に戻りたい気持ちがおわかりだと思います」と語った。
最後は、日本語で「ありがとう」と述べ、「ウクライナに栄光あれ、日本に栄光あれ」と語り、演説を締めくくった。
「ゼレンスキー大統領は、これまでもイギリスではシェイクスピアを引用し、ドイツではベルリンの壁を持ち出すなど、人々に刺さるよう練り上げられた『ご当地演説』を披露してきました。
日本の演説でも、3.11に加え、『ロシアはサリンを準備している』とオウム真理教を思い起こさせるフレーズもさりげなく使用するなど、非常に研究している印象です。
一方、ゼレンスキー大統領は、16日にアメリカの国会でおこなった演説で『1941年の真珠湾攻撃を思い出してほしい。空が戦闘機で黒くなった』と述べ、日本国内で物議を呼びました。そのため、今日の演説にも否定的な見方をする人が少なからずいるようです」(政治ジャーナリスト)
実際、SNSには、大統領の演説に賛否どちらの声も集まっている。
《ゼレンスキー大統領の演説、原発や化学兵器といった日本だからリアルに共感できることにポイントを絞って、かと言って押し付けがましくなく丁寧に話しててとても良かったと思う》
《ウクライナがちゃんと国民の帰還と復興の事を考えてるあたりが1番胸にくるよね日本人として》
《少しだけ日露戦争を匂わせ、チェルノブイリやザポリージヤ原発に触れて共感を誘い、国連改革の主導を求めて完璧に近い内容》
《アメリカ議会では、真珠湾の話をして、日本の国会で広島・長崎の話をせずのゼレンスキー大統領》
《ロシアのウクライナ侵攻を、日本の資産凍結から端を発した真珠湾攻撃に例えたゼレンスキー大統領が今更日本の国会で演説して日本に栄光あれとか少々二枚舌が過ぎませんか》
各国で必死の訴えを見せるゼレンスキー大統領。事態の収束が待たれる。
( SmartFLASH )