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バイデン大統領「プーチンは権力の座にとどまるな」発言が物議…過去には「失言製造機」の異名も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.03.28 22:00 最終更新日:2022.03.28 22:08
アメリカのバイデン大統領による “失言” が物議を呼んでいる。3月26日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領に対し、「権力の座にとどまるべきではない」と発言。ロシアのペスコフ大統領報道官は、「ロシアの大統領はロシア人が選出する。それを決めるのは、バイデン氏ではない」と即座に反発した。
内政干渉ととれる発言だけに、外交問題を扱う雑誌『フォーリン・アフェアーズ』を刊行している米外交問題評議会の会長が「大統領の発言で困難な状況はさらに困難となり、危険な状況はさらに危険となった」とツイートするなど、アメリカ国内でも “失言” との見方が広まっている。
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バイデン政権は釈明に追われ、27日、ブリンケン国務長官は「プーチン大統領にウクライナを含む、いずれの国に対しても戦争を仕掛けたり、侵略したりする権限はないと述べただけだ。われわれはロシアの体制転換について戦略を持っているわけではない」と語った。
バイデン大統領自身も、記者団から「体制の転換を求めたのか」という質問に「そうではない」と強く否定している。
「バイデン大統領の発言は、事前に用意されていた原稿にはなく、まったくのアドリブだったと報じられています。プーチン大統領との対立を煽る可能性もあり、紛れもない “失言” といっていいでしょう。
もともとバイデン大統領は『失言王』『失言製造機』などの異名を持つ人物ですが、まさかこの局面で発言してしまうとは……」(政治ジャーナリスト)
バイデン氏の失言は、これまでもたびたび話題になっている。2007年、上院議員だったオバマ氏を「頭がよく、クリーンで、見栄えもいい初めての主流派のアフリカ系米国人だ」と語り、人種差別的だとして批判が殺到。
2008年には、車椅子の州議会議員に対し、「顔が見えないから立ってくれ」と発言し、失笑を買っている。
また、2020年3月には、ラジオ番組で「私かトランプ氏か、投票に迷っているようなら黒人じゃない」と発言し、その後、謝罪に追い込まれた。
「そもそも、バイデン大統領は、ロシアがウクライナに侵攻する前、『ロシアの軍事侵攻があっても、アメリカ国民を退避させるために米軍を派遣することはない』と発言しています。この発言がプーチン大統領を安心させたことは想像にかたくありません。
また、今回問題となった “失言” をする前、バイデン大統領はポーランドの難民保護施設を訪問し、プーチン大統領について『彼は虐殺者だ』と断言しているんです。
怒りをコントロールできなかったのかもしれませんが、結果としてロシアとアメリカの緊張状態が高まったといえるでしょう」(同)
事態の推移に、注目が集まっている。
( SmartFLASH )