社会・政治社会・政治

トランプ大統領のお陰で「イバンカ夫妻」カネ儲けでウハウハ

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.03.27 12:00 最終更新日:2017.03.27 12:00

トランプ大統領のお陰で「イバンカ夫妻」カネ儲けでウハウハ

『メルケル首相と並ぶイバンカ(フェイスブックより)』

 

 マネー資本主義の超大国といえば、アメリカと中国が双璧だろう。トランプ大統領の娘イバンカさんはホワイトハウス内に自分のオフィスをオープンしたばかりだが、公的立場にない身内がそんな特権を行使するのは前代未聞のこと。

 

 彼女に言わせると、「父親にとっての目となり耳となるのが役目」。つい先日もトランプ大統領がドイツのメルケル首相とホワイトハウスで会談する際、しっかりとメルケル首相の隣に座り相手をしているから、「目と耳」に限らず「口」の役割も果たしているようだ。

 

 しかも、この5月には新著『働く女性』を出版する。イバンカは「数年前にテレビ出演し、若い女性からアドバイスを求める手紙が殺到した。女性リーダーが社会の考え方を変えるために発言する必要性を感じた」としているが、その執筆にもホワイトハウスをフル活用。

 

「働く女性を応援」との理由で、イバンカ・ブランドのファッションや宝石を紹介する本作りに精を出している。「ベストセラー間違いなし」との前評判で、「売り上げは自分が関わる女性支援ファンドに寄付する」という手回しのよさだ。

 

 娘婿のジャレッド・クシュナー氏の錬金術もお見事の一語に尽きる。義理の父親に負けない不動産経営者ぶりを発揮している。大統領の上級顧問という公職を得たことを最大限に活かし、世界の投資家やファンドから思うままに資金を調達しているからだ。

 

 最近のビッグ・ディールは所有するマンハッタン五番街666番地の不動産に中国の安邦保険集団から4億ドルという投資を引き出したこと。地元の不動産関係者は「あり得ない話。あまりに高値だ」と、唖然となった。

 

 明らかにトランプ政権への影響力行使を狙う中国の思惑が隠されている。この中国マネーのお陰で、クシュナー氏はそれまで背負っていた借金をほぼ返済できるという。これでは、トランプ大統領も中国には頭が上がらないだろう。

(国際政治経済学者・浜田和幸)

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る