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ロックダウン中の上海で異常事態!食料の奪い合いや警察官の暴力など、窮状訴える “闇動画” がSNSに続出

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.04.20 06:00 最終更新日:2022.04.20 06:00

ロックダウン中の上海で異常事態!食料の奪い合いや警察官の暴力など、窮状訴える “闇動画” がSNSに続出

陽性者の収容施設となった上海市内の展示施設。配給は滞り、マスクすらない状態だという

 

 まん延防止等重点措置が各地で解除されて1カ月あまり。第7波の到来が警戒されるものの、日本では “アフターコロナ” の気配も見え始めた。

 

 いっぽう中国では、苛酷なロックダウンが続く。北京冬季五輪以来、徹底的に感染を抑え込む “ゼロコロナ” 政策を掲げている中国政府は、感染の急拡大をうけて3月28日から上海の都市封鎖を開始。行動が厳しく制限されるなか、市民の不満は限界を迎えつつある。

 

 

 そんな上海で “闇動画” が出回っていると語るのは、ある日本人だ。

 

「上海やその周辺とみられるエリアで、経済的な困窮や体調の悪化を理由に、投身自殺や首吊り自殺をする人を撮影した動画が毎日のようにツイッターに投稿されています。人が落下するところばかりか、地面に叩きつけられた様子が映っているものもあり、『ビルから人が降ってくる』と人々は恐怖に包まれています」

 

 実際にツイッターで「上海」「飛び降り」といった意味の言葉を中国語で検索すると、目を疑うような動画が次々と現われた。中国在住のライター・もがき三太郎氏が分析する。

 

「今回の上海封鎖で、人民は混乱のただ中にあります。ロックダウンによる悲劇を微博(ウェイボー)などの国内SNSにあげると当局に即座に削除されるため、それを消される前にツイッターに転載することで、窮状を訴えているのでしょう。

 

 動画の内容は、自殺のほか、人民同士で食品や生活物資を奪い合う様子や、強制的に隔離するために暴力を振るう警察官の姿など、驚くべきものが日夜アップされています」

 

 もがき氏は「すべてが実際に上海で起こっていることかはわからない」とするものの、当局の検閲も意味を成さないほどに、人民の不満は高まっている……。

 

( 週刊FLASH 2022年5月3日号 )

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