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NHK「沖縄復帰50周年特番」に賞賛の声…他局の番組、MCから社長まで登場させる “太っ腹”

社会・政治 投稿日:2022.05.05 06:00FLASH編集部

NHK「沖縄復帰50周年特番」に賞賛の声…他局の番組、MCから社長まで登場させる “太っ腹”

沖縄復帰記念式典であいさつする佐藤栄作首相。右は天皇皇后両陛下(いずれも当時/朝日新聞)

 

 沖縄が日本に復帰してから今年で50年。そこで本気を見せているのが、NHKだ。

 

「5月からスタートしたNHKの朝ドラ『ちむどんどん』も、沖縄の本土復帰50年を記念して制作されていますが、その他にもNHKは特別番組を編成しています。

 

『つなぐ未来へ』というキャッチコピーのもと、本土復帰に関するドキュメンタリーや、沖縄に関連する作品の再放送などが放送予定に入っています。

 

 

 そして、テレビのみならずNHKラジオも、5月3日に特別番組を放送しました。沖縄は全国でもラジオを聞いている人の割合がトップクラスなんです。ラジオ文化が盛んな沖縄だからこそ、一段と熱の入った内容になったようです」(NHK関係者)

 

 そのNHKラジオ特別番組が、『本土復帰50年 沖縄のラジオは “しかますっ”!』だ。「しかます」とは、沖縄の方言で大きな驚きを表す言葉。番組の冒頭、MCを務める「ひーぷー」こと真栄平仁は、「アンビリーバボー! というような意味」と紹介した。

 

 2時間の放送では、沖縄のラジオ文化の歴史など明るい話題だけでなく、沖縄戦の生々しい記憶に触れる局面もあった。しかし、「アンビリーバボー」なのは、放送内容だけではないという。

 

「とにかくこの番組は、局を超えたゲストがすごかったんです。通常、NHKの番組では他局について触れることはあまりありません。ところが今回の放送では、NHK系列ではない地元のラジオ局から多くのゲストが出演し、沖縄のラジオ文化を紹介しました。

 

 まず、琉球放送の人気パーソナリティの島袋千恵美さん、37年続く長寿番組のパーソナリティを務める多喜ひろみさんが登場。

 

 実は、多喜さんは、ひーぷーさんが普段やっている番組の裏番組のDJでもあり、まさかの『裏番組共演』が実現しました。また、琉球放送の狩俣倫太郎アナウンサーも番組にメッセージを送り、沖縄ラジオの魅力を伝えました。

 

 さらに、FM那覇の奈良蓮社長、FMコザの池城愛美社長と、他局経営陣も出演。NHKの番組にもかかわらず、他局のスタッフが番組を盛り上げました」(同前)

 

 これだけ他局スタッフを登場させる “太っ腹演出” がNHKで放送されるのはかなり珍しい。地元沖縄のリスナーはもちろん、全国のリスナーから放送後に多くの反響が寄せられている。

 

《またやってほしいです! メディアミックス最高!》

 

《今まで知らなかった沖縄のラジオに触れられて、勉強になりました。もっと沖縄のラジオが好きになりそうです》

 

《しかます(注:驚く)ぐらい沖縄のラジオスター揃いの番組でした》

 

 沖縄のラジオ各局が、これからも「アンビリーバボー」な放送を聞かせてくれそうだ。

 

( SmartFLASH )

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