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志位和夫・共産党委員長がロシア“出禁”で「仲間じゃないの?」と話題沸騰 日露共産党間にあった「深いミゾ」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.05 15:31 最終更新日:2022.05.05 15:38
ロシア外務省は5月4日、国会議員、閣僚、研究者、メディア関係者など計63人の日本人について、ロシアへの入国を無制限で禁止すると発表した。
そのリストが発表されると「入国禁止」がトレンドワードに。なかでも注目されたのが、日本共産党の志位和夫委員長の名前がリストにあったことだった。
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《共産党なのに志位和夫ロシア出禁は笑った》
《速報!共産党志位委員長に破門状 共産党の元祖ロシアに永久的に入国禁止》
《今井絵理子ロシア出禁に笑ってる人が多いけど志位和夫出禁の方が個人的に衝撃。え?仲間じゃないの?》
旧ソ連共産党と日本共産党とは、同じ共産党だったのだから、今もロシアと仲がよかったのでは、という反応だ。だが……。
「志位委員長の“ロシア出禁”は当然でしょう。たしかに、日本共産党は戦前、旧ソ連建国者のレーニンが創設したコミンテルン(国際共産主義運動の指導組織)日本支部としてスタートしましたが、戦後は1960年代からソ連に反発。1991年のソ連崩壊時には、『歴史を逆行させる巨悪が崩壊した』と歓迎していたほどですから」(ベテラン政治部記者)
志位氏本人も、出国禁止リスト入りに自身のツイッターで反応した。
《私もリストに入っているようだ。私が行ってきたロシア批判は国連憲章と国際法に基づく当然の批判だ。自らに都合が悪いものだからと入国禁止とは、国際的孤立を自ら深める愚かな行動だ》
4月9日に、志位氏はこんなツイートをしていた。
《「ロシアはもともと共産主義」? とんでもありません。旧ソ連が崩壊して31年。崩壊した体制は、もともと社会主義とは縁もゆかりもない覇権主義と専制主義の体制でした。日本共産党はソ連を「社会主義と無縁」と厳しく批判。ソ連解体の時「もろ手をあげ歓迎」という声明を出した。これが事実です》
日本共産党も、機関紙「しんぶん赤旗」電子版(3月16日付)でこう述べている。
《日本共産党は、日本の党と運動を自分の支配下に置こうとするソ連から覇権主義の干渉を受け、激しいたたかいの末に、干渉を打ち破り、自主独立の路線を確立しました。ソ連側も反省の言明を行わざるを得なくなりました。
大国から乱暴な干渉を受け、自主独立の立場からそれを打ち破った党は、世界でも日本共産党だけです》
志位委員長と日本共産党にとって、ロシア出禁はむしろ「名誉」なことと考えているかもしれない
( SmartFLASH )