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景品表示法違反の「クレベリン」発売元の“検索対策”に新たな批判が
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.05 17:40 最終更新日:2022.05.05 17:44
「空間除菌」をうたい、コロナ禍で爆発的に売れた「クレベリン」。発売元の大幸薬品は、「クレベリン」シリーズ6商品についての広告表示が景品表示法に違反していたと認め、5月3日にホームページ上で声明を公表した。
「クレベリン」については2022年1月、消費者庁が「空間に浮遊するウイルスや菌を除菌」とうたった広告表示に根拠なしとして、4商品に表示をやめるよう措置命令を、さらに4月には2商品についても同様の命令を出していた。
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5月3日に公表された「弊社商品の表示に関するお知らせ」では、
《あたかも、本件6商品を使用すれば、(中略)室内空間に浮遊するウイルス又は菌が除去又は除菌される効果が得られるように示す表示をしておりました》
《消費者庁からの求めに従い、資料を提出いたしましたが、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは認められず》
《実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、景品表示法に違反するものでした》
としている。
「問題は、効果があるのかないのかということ。大幸薬品が提出した資料には、極めて狭い密閉空間での試験結果しか示されておらず、日常の生活空間で効果があるという根拠がない、つまり効果があるとは認められないということでした。そもそも置いておくだけ、首からぶら下げるだけでウイルスや菌に効果があるほどなら、確実にヒトにも健康被害が出ますよ。『空間除菌』ということ自体がファンタジーなんです」(科学ライター)
《コロナに便乗して金儲け 返金してほしい》
《これで返品受け付けない、返金しないってどういうこと》
《やっぱりな 効くならコロナ蔓延しないでしょ》
など、ネットには怒りの声が並ぶが、さらには、謝罪を受けこんな意見も。
《謝罪文に検索エンジンよけのnoindex指定。反省の態度が見られない》
《連休初日の5月3日に声明出すのがなんとも姑息だな》
「noindex」とは、Googleなどの検索エンジンに引っかからないようにするSEO対策の一種だ。SEO対策ツールを使って大幸薬品の「お知らせ」をチェックしてみると、やはり「noindexあり」との判定だった。「お知らせ」には「本件に関するお問い合わせ」として、お客様相談係の電話番号が掲載されているが、土日祝日は休みとなっている。念のため、5月5日の午後に電話してみたが、やはり「営業時間外」の音声が流れるだけだった。そのため、nonindex設定についての会社の見解について、回答は得られなかった。
商品だけでなく、対応にも批判の声が集まっている。今後の企業としての姿勢が問われるところだ。
( SmartFLASH )