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【現地ルポ】葛西臨海公園の海で遺体発見、目撃者が語る一部始終「夜は真っ暗、フェンスもなしでけっこう危ない」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.06 06:00 最終更新日:2022.05.06 06:00
「救急車が3、4台来て、まわりにけっこう人が集まっていましたね。野次馬というか……」
大型連休も後半となった5月4日の午後2時ごろ、東京都江戸川区にある葛西臨海公園の海沿いで、20代くらいの男性が浮いているのが見つかり、死亡が確認された。
本誌はその翌日、男性が引き上げられる一連の作業を間近で目撃したという、釣りをしていた40歳くらいの男性に話を聞くことができた。
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「このあたりはシーバス(スズキ)とかクロダイとかが釣れるので、よく釣りに来るんです。昨日は人が浮かんでいるというのを誰かが発見、通報して、警察の車や救急車がたくさん集まってきました。
野次馬が集まるなか、海上保安庁の船が来て、潜水士がビューッと海に入っていって。スピーディな救助だな、と思って見ていました」
発見された男性も、釣り人だったのだろうか?
「いや、釣りをしていて落ちたという感じじゃないと思うんですよ。日中はかなり人がいるんで、夜中に海に落ちない限り、すぐ見つからないなんてことはない。夜釣りでだとしたら、俺たちもそうだけど、一人では来ないんで。海が危険というだけじゃなくて、何があるかわからないのもあるし。
それに、ここで夜釣りをやっている人はいないかもしれないですね。真っ暗で、釣りどころじゃないんですよ。釣りならだいたい朝の4時とか5時とかに来て、10時に帰るとか。あとは夕方とか」
また、釣り人であればポケットのたくさんついたベストなど、釣り用の格好をしているはずだが、そのような情報はなかったという。
男性がどのような状況で海に落下したか、また男性の身元などは判明しておらず、警察の発表が待たれる。
「警察は、遺留品みたいなものがないか探していたみたいですけど、発見現場の近くでは見当たらなかったようです。
俺の釣り仲間が、朝10時ぐらいに来たときは浮いていなかったと言うんで、お昼すぎぐらいにどこかから流されてきたのかな。そんなに古い遺体じゃなさそう、みたいな話だったけどねえ」
葛西臨海公園は、地方からわざわざやってくるような観光地ではない。話を聞かせてくれた男性も、近くに住んでいるという。
「ふだんは、地元の人が自転車で来て、遊んだり、体を焼いたりするような公園。でも、けっこう危ないんですよ。子連れで釣りをしている人もいますけど、フェンスとかがないでしょう? 立ち入りが禁止されているエリアもあるんですが、そこで釣りしている人も。そのあたりも、黙認されているというか……」
公園の管理事務所に問い合わせると「詳細は警察の発表を待ってください」とのことだった。東京湾の奥とはいえ、海には潮流の速いところが突然、現れる。くれぐれも注意したい。
( SmartFLASH )