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「外国人観光客入国再開」で東京五輪直前“ノーマスク外国人”騒ぎの再来も…日本人への「マスク指針」に言及しない政府に怒りの声
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2021年7月、本誌は豊洲市場付近で“ノーマスク外国人”を目撃していた
現在、1日1万人を上限とされている、外国人の新規入国。
これまでは観光目的を除く外国人を対象としていたが、政府は5月にも、観光目的の外国人の入国も一部再開し、段階的に拡大していく方向で検討していることがわかった。5月6日に「FNNプライムオンライン」が報じている。
そうなると、気になるのが国内の“マスク事情”だ。
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欧米諸国では2022年に入り、マスク着用義務を撤廃する国が増加。米国では4月18日から飛行機内での着用義務もなくなったため、米国からの観光客が“ノーマスク”で日本に入国するのが、普通になるだろう。
5月5日までのゴールデンウィーク中に外遊に向かった岸田文雄首相(64)ら閣僚メンバーも、マスク着用義務が緩和された国では着用せずに行動している。
しかし、日本国内ではいまだにマスク着用が“お願い”されている場所は多い。
「海外では公共交通機関など、特定の場所を指定する形で法律による『着用義務』が設けられていました。反対に着用義務がない場所では、以前から『マスクをしないのが普通』という状況だったんです。
一方、日本では法律で定められていない『着用推奨』の形ですが、実質的にはほぼすべての場所で、ほぼ全員がマスクを着用しているという状況です。
コロナ禍の真っ只中でも、外国人と日本人のマスク認識には大きな差がありました」(社会部記者)
こうした認識の差は、2021年夏の東京五輪開幕直前に、すでに見られていた――。
2021年7月、本誌は五輪選手村の対岸にあった豊洲市場近くに、多くの外国人が詰めかけている様子を目撃。
当時はまだ東京都から厳しい酒類提供制限や時短営業の要請があったが、五輪関係者とみられる“ノーマスクの外国人”が多く集まり、そこかしこで“乾杯”がおこなわれていた。
近くでアルコール飲料などがテイクアウト販売されており、そこで購入した飲食物をベンチに持ち寄っているという状況だ。
販売店に話を聞くと「2021年6月ごろから、外国のお客さまが増えましたね」と、五輪関係者の来店が多いことは把握していたという。
当時、東京五輪組織委員会は、五輪関係者向けのプレイブックで「人との接触は最小限に」「混雑はできるだけ避けて」など、密にならないよう“お願い”をしていた状況だったが……。
「これまでのように、国内のマスク着用に関して、拘束力のない『着用推奨』の形を続けたまま外国人観光客を受け入れるとすれば、日本人と外国人観光客の間でトラブルが起こる可能性があるのは容易に想像がつくでしょう」(前出・社会部記者)
政府から、マスク着用についてなんの方針も示されないまま「外国人観光客の入国再開」が進んでいることに、インターネット上では、怒りの声が上がっている。
《外人旅行客を入れる前に国内の忖度マスクをなんとかした方がいい。日本人がマスクしても外人は言う事聞かずにマスクなんてしない。トラブルになるだけ。》(原文ママ)
《で? 日本人だけマスクしろ、ですよね。》
《日本人にマスクさせておいて外国人バンバン入国させる。いったいどの国のための政府だよ。まずは日本人を優先すべき。》
東京五輪のように、結局、日本人だけが我慢を強いられる構図は避けてほしいものだ。