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自民・茂木幹事長「維新は身内に甘い」批判に吉村大阪府知事「甘いのは自民でしょ」と反論…「どっちもどっち」「反論になっていない」の声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.09 16:35 最終更新日:2022.05.09 16:43

自民・茂木幹事長「維新は身内に甘い」批判に吉村大阪府知事「甘いのは自民でしょ」と反論…「どっちもどっち」「反論になっていない」の声

茂木俊充・自民党幹事長(右)と大阪府知事でもある吉村洋文・日本維新の会副代表。夏の参院選に向けて互いの“口撃”が始まった(写真:時事通信)

 

 口火を切ったのは、自民党茂木敏充幹事長(66)だった。5月8日、日本維新の会の“牙城”である大阪市で街頭演説し、維新創設者の橋下徹氏を念頭に「創設者は(ウクライナ情勢を巡り)ロシア寄りの発言を繰り返している」としたうえで、「残念ながら維新の国会議員は何も言えない。身を切る改革ではなく、身内に甘い政党だ」と、日本維新の会の体質を批判したのだ。

 

 この発言に対し、日本維新の会副代表の吉村洋文大阪府知事(46)は同日、自身のツイッターでこう反論した。

 

《身内に甘いのは自民党でしょ。これまでずっと政権与党で、改憲を党是としながら、憲法改正の国民投票一つできてない。大将の首を差し出す覚悟で憲法改正やってくれよ。共産党や多くの憲法学者は自衛隊を違憲だと言ってるよ。中国ロシア北朝鮮を前にして日本の国防は大丈夫か?》

 

 

 さらに、吉村氏の反論に対し、かつて維新の候補であり、同党の体質を知る米山隆一衆院議員が、ツイッターで参戦。

 

《相変わらずの逆切れ芸。正確には、維新は、「幹部に甘い」政党で、要するに少数幹部が有形無形の独裁的権力を維持し続けている政党だと思います。この政党の真の姿に、私たちは気づくべきです》

 

 茂木氏の発言をきっかけに、ツイッター上で繰り広げられる激しい舌戦。ただ、茂木氏と吉村氏の「舌戦」に対し、SNS上では冷ややかな声が…。

 

《茂木敏充と吉村洋文が、自民党や維新は身内に甘いとか煽りあっているが、これぞ正真正銘のどっちもどっちじゃね?》

 

《同じ穴のムジナ》

 

《身内に甘いのはどっちもやろ》

 

 また吉村氏に対しては「反論になっていない」と指摘する意見も続出した。

 

《吉村のツイートは、茂木への反論になっていない。論点ずらし。ずらさないと、他人に厳しく身内に甘いご都合主義を認めないといけないから》

 

《ど正論の直球に吉村氏は論点のすりかえ。あの茂木氏に言われっぱなしは情けない。参院選で維新には頑張ってほしいが橋下氏が足を引っ張りこれではダメだ》

 

「自民党は、2021年10月の衆院選で、大阪府内では維新に全敗。だからこそ、茂木幹事長が『口撃』を仕掛けたわけです。橋下徹氏らの弁舌について『ヒトラーを思い起こす』とツイートしてやりあった立憲民主党の菅直人氏も、維新への対決姿勢を打ち出しています。夏の参院選で躍進が予想される維新に対し、包囲網が強まっているようです」(政治部記者)

 

 茂木氏から「維新の創設者」とされた橋下徹氏は、意外にもツイッターで冷静に反応した。

 

《維新にとって僕は身内ではない。考え方は異なる。しかも僕はロシア寄りではない》

 

 まずは吉村氏にも、冷静な反論を求めたいところだ。

 

( SmartFLASH )

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