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「暴行動画」の秀岳館高サッカー部 生徒を叱責した監督が「解雇したら裁判」と学校側も“恫喝”…「教育者のやることか」と新たな波紋

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.11 19:40 最終更新日:2022.07.20 17:04

「暴行動画」の秀岳館高サッカー部 生徒を叱責した監督が「解雇したら裁判」と学校側も“恫喝”…「教育者のやることか」と新たな波紋

5月5日、秀岳館高校内で開かれた謝罪会見。いちばん手前で頭を下げているのが段原監督だ/写真・時事通信

 

 男性コーチによる暴行動画が流出した、私立秀岳館高校(熊本県八代市)男子サッカー部の騒動が、新たな波紋を広げている。5月10日の『文春オンライン』では、段原一詞監督が秀岳館高の中川靜也校長に対し「解雇したら(不当解雇などの)裁判にかける」と宣言していることが報じられた。

 

「きっかけは、男性コーチが部員に暴行する様子の映った映像が、4月20日にSNS上で拡散されたことでした。後日、部の公式ツイッターには、生徒11人が実名顔出しで『お騒がせしてしまい、申し訳ありません』と謝罪する動画がアップされ、さらに批判が集中(*現在は削除)。段原監督は、25日に自ら『スッキリ』(日本テレビ系)に出演し、動画のような暴行は見たことがないと語ったうえで、生徒たちを守らなくてはいけないと涙ながらに語ったんです。

 

 

 しかし後になってから、段原監督の話にいくつも嘘があることがわかりました。『スッキリ』出演後には、動画をアップした生徒に、監督が『お前は加害者、被害者は俺』と強く責め立てる音声が出回りました。生徒たちの謝罪動画についても、番組内では『アップしてから聞いた』と語っていましたが、5月5日に開かれた学校会見で、段原監督が全面的に動画の指示を出していたことが発覚しています」(全国紙記者)

 

 5日の会見では、自身の進退について言葉を濁していた段原監督。『文春オンライン』が中川校長に取材したところ、男子サッカー部の監督は、保護者からの要望もあり、すでに10数年続けているコーチに替わっているという。

 

 しかし、段原監督はサッカー部の監督であると同時に、同校の教員でもあり、また校長補佐などの職にも就いていた。監督自身による暴行などは確認されていないため、教員としての処分を下すことは難しいという。監督本人も、裁判沙汰を匂わせて拒否している状況だと報じられた。

 

 だが、生徒を責めつづけた一方で、学校側には「解雇したら裁判」と主張する姿勢に、納得は得られていないようだ。ネット上では、段原監督に対する怒りの声が後をたたない。

 

《1番の悪質は生徒たちにSNSで動画を配信させて自分は悪くないとやらせた事!これが教育者のやる事か?》

 

《生徒だけで無く、校長まで恫喝しているとはね、、、》

 

《生徒を盾に使った上にテレビに出て全国に大嘘ぶっこいたんだから妥当な解雇理由になるだろ。むしろ裁判してでも解雇しないとダメでしょ》

 

 生徒を矢面に立たせたばかりでなく、公然と嘘をつき、自己保身に走る――。解雇される根拠はないかもしれないが、その姿勢は、教育者としても指導者としても、模範となるようには思えないのだが……。

 

( SmartFLASH )

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