社会・政治
PC遠隔操作事件の精神鑑定費用
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2014.06.04 07:00 最終更新日:2016.02.29 19:00
墓穴を掘るとはまさにこのことだった。一連のPC遠隔操作事件で威力業務妨害などの罪に問われ、一貫して無罪を主張してきた片山祐輔被告(32)。だが、5月19日に佐藤博史弁護士にすべてを告白し、再逮捕となった。
片山被告が逮捕されたのは昨年2月。1年以上にわたって多くの人が翻弄されてきた。片山被告の保釈金、1000万円を用意した母親もその1人だ。しかし、母親以上に翻弄されたのは「冤罪」を訴え続けた佐藤弁護士だろう。足利事件で菅家利和さんの無罪を勝ち取った敏腕弁護士だが、弁護側は今後、片山被告の精神鑑定を求める方針だ。
「鑑定が必要となった場合、まずは裁判所、つまり国が費用を負担します。期間や手法によって異なりますが、だいたい数10万円から100万円前後が一般的と思われます」(弁護士法人フェニックス代表弁護士・伊藤博氏)
佐藤弁護士にも話を聞いた。
「保釈金は全額没収の場合も、一部没収の場合もあり、いま裁判所で裁定中です。片山くんの場合、全額お母さんの生活費から積んでいるので、考慮してほしいと上申中です」
精神鑑定の費用については「それなりの先生と時間をかければ100万円を超えると思う」とも。5月22日、佐藤弁護士は公判後の会見で「悪魔が仮面を被っていた。間違ったヒーローが仮面を脱ぎ、自分自身を見つめなおすときだ」と、時折、涙を浮かべていた。
裁判所が請求して精神鑑定が実施された場合、税金100万円で鑑定されるその悪魔は「私はサイコパス(精神病質者)」と話しているという。
(週刊FLASH 2014年6月10日号)