社会・政治
小池百合子「長友佑都の義弟」「警視総監の息子」を一本釣り
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.04.06 06:02 最終更新日:2017.04.06 06:02
「いやあ……自民党関係者からは怒りの電話がどんどんかかってきていますよ」
小池百合子東京都知事(64)率いる地域政党「都民ファーストの会」関係者は、やや困惑気味だ。それもそのはず。同会が新たに公認した都議選候補は、自民党幹部らの神経を逆なでするような隠し球ぞろいなのだ。
3月28日に、候補として発表された平慶翔(けいしょう)氏。2016年8月まで自民党東京都連会長・下村博文氏の公設秘書だった。
「3年半秘書として働き、都知事選は自民が推す増田寛也氏の応援についていました。でも都連はなぜ小池さんを推さないのか。その疑問が生じて、自民に対する意識が変わりました」
平氏は自ら「都民ファーストの会」に連絡、同会から出馬したい意向を伝えたという。秘書に離反された下村氏について、自民党関係者は嘆く。
「平氏の一本釣りは大打撃。挙党態勢で挑もうとしている都議選を前にして大将がこのざまでは、とても戦えない」
平氏の姉は、タレントの平愛梨。今年1月にサッカー日本代表の長友佑都と「アモーレ」結婚したばかりだ。
「姉に報告すると、『頑張ってね』と言ってくれて。長友さんも、『しっかり応援するよ』と背中を押してくれました」
隠し球の刺客はまだいる。元警視総監で現駐ミャンマー大使である樋口建史氏を父に持つ、樋口高顕氏だ。樋口氏は、京都大学法学部時代に小池氏と出会い、選挙の手伝いなどをしていた。15年のつき合いになるという。
「警察官僚だった父は、警察庁と警視庁を行ったり来たり。仕事柄、政治の世界をよく知っていたからか、私が政治に関わることに反対していました。でも、私も34歳。父とじっくり話して、最後は、『しっかりやってこい』と」
台湾に留学していた昨年、都知事選のニュースを見て急遽帰国。1カ月間、小池氏の選挙応援に身を捧げた。
「知事選後は、小池事務所でお世話になろうと思っていたら、『希望の塾』の試験があり、選んでいただきました」
樋口氏の公認決定にも、自民党は苦い思いをさせられている。
「樋口氏の父・建史氏は、警察幹部だったころから菅義偉官房長官と良好な関係にある。息子の出馬に、菅氏は激怒しているという」(政治部記者)
悔しがる自民党をよそに、「都民ファーストの会」は優秀な人材を着実に獲得している。2人について、小池氏本人は余裕の表情でこう本誌に語った。
「平さんが下村氏の秘書をしていたことは気にしていません。だから選んだわけではありませんからね。樋口さんについても、お父さんの関係というより本人の資質が非常に高いことをよく知っていますから」
(週刊FLASH 2017年4月18日号)