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「誤送金4630万円」に揺れる山口県阿武町…返還拒否男性の実名を公表した町の姿勢に賛否両論

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.17 20:20 最終更新日:2022.05.17 20:25

「誤送金4630万円」に揺れる山口県阿武町…返還拒否男性の実名を公表した町の姿勢に賛否両論

誤送金問題について町議会で説明する山口県阿武町の花田憲彦町長。人口3000人あまりの町は揺れに揺れている(写真・時事通信)

 

 山口県阿武町で、コロナ関連の給付金4630万円を誤って1人の男性に送金した問題が、連日メディアを賑わせている。

 

「もとはといえば、臨時特別給付金を463世帯に10万円ずつ振り込むはずが、誤って1世帯に4630万円を誤送金してしまったんです。銀行から問い合わせがあり、事態が発覚しました。

 

 

 男性は、2020年に同町の『空き家バンク制度』を利用して移住してきました。町が男性に返還を求めたところ、『金はすでに動かした。もう戻せない』と返還を拒否。現在は仕事も辞め、所在がわからなくなっていると町は主張しています」(全国紙記者)

 

 当然、町としては、そのままでは終われない。5月12日、町は男性を相手取り提訴。4630万円に加え、弁護士費用等を含めた5110万円あまりの返還を求めている。

 

 16日には、男性の弁護士が会見を開いた。男性は、振り込まれた4630万円について「全額、使い切った」と説明しており「現実的に返還がむずかしい」との見方を示した。男性は、すでに警察による任意の聴取を2度受けており、スマートフォンも警察に提出しているという。

 

 さらに17日には、男性が4630万円について「海外の数社のネットカジノで使った」と話していると、弁護士が明かしている。阿武町の花田憲彦町長は、男性の言い分に対し「使い道については裁判で明らかにしたい」とコメントしつつ、「本当であれば許せないなという気持ちがある」と、怒りを見せた。

 

 しかも阿武町は、訴状の概要を町の広報誌に掲載する予定、という形で、男性の実名、住所をウェブ上に公開してしまった(現在はアクセスできない状態)。しかしながら、事の発端は町の過失。ネット上では、男性の行動のほか、町がとった姿勢についても賛否の声が集まっている。

 

《普通の兄ちゃんを犯罪者に変えてしまった事を棚に上げて被害者面している方を見ていると…兄ちゃん頑張れという気分が湧く》

 

《なんか男性を応援してしまってるな…誤送金した方もかなり悪いしな…》

 

《4600万円って、大金ではあるが、後の自分の人生が終了してしまうリスクに見合った金額じゃないぞ》

 

《こんなことで人生を棒に振るなよ…》

 

 過去に類を見ない、今回の誤送金騒動。「もし自分に同じことが起きたら……」と、妙に考えさせられる事件だ。

 

( SmartFLASH )

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