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アマゾンアプリからデジタルコンテンツ購入不可の“改悪”が次々と…「GAFA」の覇権争いでユーザーが“不便”を被る事態に

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.18 20:47 最終更新日:2022.05.18 22:12

アマゾンアプリからデジタルコンテンツ購入不可の“改悪”が次々と…「GAFA」の覇権争いでユーザーが“不便”を被る事態に

約23兆円の資産を持つアマゾン創業者のベソス氏(写真・AFP=時事)

 

 グーグル、アマゾン、メタ(旧フェイスブック)、アップルという世界的企業4社を総称して呼ぶのが「GAFA」という言葉だ。

 

 2021年8月には4社の合計株式時価総額が約770兆円に上り、日本企業全体の約750兆円を上回った。最近はGAFAの株価低調も伝えられているが、いまだ世界的に“独占”状態が続いており、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏は2021年時点で約23兆円に達するなど、経営者たちの富豪ぶりも注目を集めている。

 

「この4社はどれもIT系の巨大企業で、当初はネット書店、検索エンジン、SNS、PC・スマホ事業と、別々のルーツを持っていました。しかし、各社とも多くの企業買収を繰り返し、肥大化していくにつれて“市場”がかぶることが多くなりました。

 

 

 もっとも激しい争いを繰り広げているのが、モバイル端末分野です。アップルが『iPhone(iOS)』で席巻したところに、グーグルが『Android』を開発。さらにアマゾンも『Fireタブレット(Fire OS)』を販売しています」(ITジャーナリスト)

 

 それに付随して「YouTube」や「Amazonプライムビデオ」、「AppleTV」といったメディア事業も対立傾向にあり、過去にはグーグルが、Fire OSからのYouTubeへの接続を遮断したこともある。

 

 じつは、いまユーザーの間で、4社による新たな覇権争いの“代償”が話題になっている。

 

 4月ごろから、Android端末にインストールされている「Amazonショッピングアプリ」内から、アマゾンの電子書籍サービスである「Kindle」などのデジタルコンテンツが購入できなくなっているのだ。ユーザーが購入するには、一度アプリを離れ、ウェブブラウザ上でアマゾンの商品ページを開き、購入しなければならない。

 

 アプリ内ではこう説明がなされている。

 

《Google Play Storeのポリシーに準拠するため、このアプリ内から新しいコンテンツを購入することができなくなりました》

 

 以前から、iPhoneにインストールされていた「Amazonショッピングアプリ」でも、同様にデジタルコンテンツが購入できなくなっていた。ユーザーだけが損をする“改悪”が次々と起きているのだ。

 

 インターネット上でも不満の声が上がっている。

 

《しかしAmazonショッピングアプリでKindleの本買えないの微妙に面倒くさいな》

 

《AmazonアプリからKindle本買えないから、ブラウザで本検索してAmazonに行こうとしたらアプリに飛ばされる》

 

《よくよく考えたら、iphoneアプリでkindle本買えないの異常事態だよ。なんでこんな大問題を放置しているんだ。おれは毎日パソコン触るから「ちょっと不便だな」程度で済んでるけど、スマホメイン世代はどうやって買ってるんだ? いちいちブラウザ立ち上げてamazonログインも超面倒だし。》

 

 前出のITジャーナリストが語る。

 

「この背景には、グーグルやアップルのアプリストアで扱っているアプリからコンテンツを販売すると、手数料が発生する、という状況があります。
 つまり、アマゾンはその手数料を回避するために、ウェブブラウザに誘導をしているんです」

 

 莫大な資産を抱える巨大企業が「手数料」で牽制し合うとは……。ユーザーである庶民が不便を被ることも考えてほしいものだ。

 

( SmartFLASH )

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