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「三角関数よりも金融教育を」藤巻健太衆議院議員の発言に「金融の理解に必要」と批判殺到
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.20 06:00 最終更新日:2022.05.20 06:00
「三角関数よりも金融経済を学ぶべきではないか」
5月17日、日本維新の会所属の藤巻健太衆議院議員が、自身のTwitterに投稿した文言だ。この日、衆議院の財務金融委員会で議論を交わしたというが、この言葉に批判が殺到している。
《ローンや金利ですか。では指数関数は必要ですね》
《幾何学を解析学に繋いでいるのが三角関数だから、三角関数を捨てるってのは解析学、つまり微積分を捨てるってこと。微積分を捨てた金融理論なんてあり得ない》
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《両方必要なことです。そこに優先順位をつけるものではなく、幅広い知識を持つことも、経済には大事なことです。数学の知識ないと、数理経済学学べませんし》
そもそも三角関数は、解析学に必須な知識であり、金融とも深く結びついている。それだけでなく、GPSやプログラミングにも応用される、現代に欠かせない学問のひとつだ。いわば、金融の基礎教育をおろそかにしているとも取られかねないこの投稿に、怒りの声が続出しているのだ。
藤巻議員は、2003年に慶應義塾大学経済学部に入学、卒業後はみずほ銀行に入行し、みずほコーポレート銀行本店の国際為替部で働いた経歴を持つ。父親は、元参議院議員で経済評論家の藤巻健史氏であり、本来、金融については相当詳しいはずだが、なぜ突然「三角関数不要論」を持ち出したのか。
「三角関数は(中略)特定の職業に就く方々に必要とされる専門知識の範疇ではないでしょうか?」「車の安全な運転の仕方を知ることは大事だが、車の構造は知らなくていい。(中略)三角関数が多くの技術に応用されているのはわかるが、必ずしも知っている必要はない」「私の言う金融経済とはいわゆる金融リテラシーのことです。(中略)多くの人にとって、人生を生きる上でそういった知識の方が、三角関数よりも必要だと考えます」
冒頭の発言についての弁明か、藤巻議員は、その後、何度も自身のツイートを引用し、自身の主張の意図を訴えているが、批判の声は収まらない。
「維新の会と三角関数といえば、2019年には当時『大阪維新の会』の法律顧問であった橋下徹氏が『サイン・コサイン・タンジェント? 使った試しがない』とテレビ番組で発言し、こちらも物議を醸しました。
3年の時を経て、またも維新は『三角関数』という“火種”を抱えたのです」(政治部記者)
藤巻議員の投稿から2日経った時点で、批判コメントが800件以上殺到している状態だ。これ以降も“指数関数”的に増えていかないとよいが……。
( SmartFLASH )