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米軍の北朝鮮攻撃を支えるのはステルス戦闘機に積むJDAM弾
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.04.10 17:00 最終更新日:2017.04.10 17:19
北朝鮮が何度もミサイルを発射したことで、アメリカの態度が硬化している。トランプ大統領はイギリスの経済紙『フィナンシャル・タイムズ』(4月2日付)のインタビューに「中国が協力しないなら、アメリカは単独で北朝鮮に対応する」と発言。
米議会も、北朝鮮をテロ支援国家に再指定するなど、強硬姿勢が日に日に強くなっているのだ。
このままいけば、先制攻撃の可能性も否定できない。
先制攻撃する場合、米軍はどのような武器を使うのか。今年1月4日、アメリカのシンクタンクStratforが、北朝鮮への攻撃作戦を分析している。以下、簡単にその内容を紹介しよう。
●北朝鮮は高レベルの防空ネットワークを持っているが、旧式なのでステルス機は探知できない
●米軍は日韓の基地からF-22戦闘機24機とB-2戦略爆撃機10機を出撃させれば制圧可能
●米軍には、通常爆弾をGPSによる精密誘導弾に変換できるJDAMという特殊キットがある。F-22各機はこの誘導弾を2本ずつ積むだろう
●B-2爆撃機は合計80トンのミサイル爆撃で地下深くの施設を破壊する
●2隻の潜水艦を北朝鮮の海岸に停泊させ300以上の巡航ミサイルを配備する。駆逐艦や巡洋艦を組み合わせれば、米軍は600以上のミサイルを使用できる
米軍には地下施設を破壊するための大型貫通弾があり、これにより北朝鮮の地下核施設は一掃できる。逆に、一気呵成に破壊できなければ、核ミサイルが日韓の米軍基地を目指して飛んでくる可能性が高い。
3月30日、自民党の安全保障調査会は、「日本の今のミサイル迎撃能力では北朝鮮の攻撃を防ぎきれない」として、ミサイル防衛の強化を提言している。
韓国が導入した「高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)」をいますぐ導入するわけにはいかないだろうが、日本の危機が今そこに迫っていることは忘れてはならないだろう。