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健康保険証を原則「マイナ保険証」に…初診21円の加算は見直しするも「迷走してる」の声続々
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.05.24 20:10 最終更新日:2022.10.11 16:27
健康保険証をマイナンバーカードに一体化させる「マイナ保険証」をめぐり、政府の迷走が続いている。
「マイナ保険証は2021年10月から本格的に運用開始しましたが、利用できる医療機関や薬局は全体のわずか15%程度。
厚労省は、利用できる医療機関を増やすため、2022年4月に診療報酬を引き上げたのですが、カードを提示した患者は自己負担3割の場合、初診で21円、再診で12円、調剤で9円の負担が新たに生じることとなり、批判が出ていたのです」(社会部記者)
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6月30日からは、総務省が旗振り役となり、マイナンバーカードを「健康保険証」として登録した人などを対象に「マイナポイント」を付与していく。
マイナ保険証にした場合、7500円相当のポイントを付与。さらに、国から給付金などを受け取る「公金受取口座」の情報を登録した場合も7500円相当のポイントが付与される。マイナンバーカードを新規に登録した場合にもらえる5000ポイントと合わせ、最大2万円ぶんのポイントがもらえるわけだ。
いわば、政府一丸となって、マイナ保険証の普及に躍起となっているわけだが、そんななかで報じられたのが「健康保険証を原則廃止する」という方針だ。
「6月にまとまる経済財政運営の指針『骨太の方針』に、マイナ保険証の利用を促すことで、現行の保険証を原則廃止することを目指すと明記する方向だというのです。
さらに、2023年度から、医療機関や薬局にマイナ保険証を利用するためのシステム導入を義務づけるとともに、4月の診療報酬改定で新設した加算措置について見直す方向で検討していると報じられました。
カードを提示した患者の自己負担が増えるのを解消するためですが、政府の迷走に困惑する声が上がったのです」(同)
SNSやニュースのコメント欄には、マイナンバーカードと健康保険証を一体化することに疑問の声が噴出している。
《マイナンバーカードって当初、持ち歩かない想定じゃなかったでしたっけ? 箪笥の奥にしまっておく感じだったのでは?》
《こういう誰でも無駄なことを本気で検討して やっています感と、コストをかけるのが役人なのよね》
《最初に制度設計をきちんと公開せず、なんでもこっそりやろうとして、いざばれると「選挙が、、、」とかで方針転換。こんなのばっかりだな》
《マイナンバーカードでの受診を促進したいとか言いつつ、4月からマイナ保険証を使うと初再診料に加算がつくという迷走っぷり》
《医科、歯科関係者からは怒りを買うでしょうね ただでさえ、システムの維持費等々が加算されてます 政府の適当な制度作りには付き合ってらませんね》
総務省によると、2022年5月15日時点で交付されたマイナンバーカードは約5611万枚で、人口に対する割合はいまだ約44%。普及にあくせくするのはわかるが、早まって信用を失うのでは、本末転倒だ。
( SmartFLASH )