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今井絵理子参院議員が本誌に断言…安倍晋三元首相の“派閥入りラブコール“を蹴った! 清和会は“地獄の3年間“に突入へ

社会・政治 投稿日:2022.05.27 06:00FLASH編集部

今井絵理子参院議員が本誌に断言…安倍晋三元首相の“派閥入りラブコール“を蹴った! 清和会は“地獄の3年間“に突入へ

今夏の参院選で、初の改選を迎える今井議員。5月4日、牛から落下し、骨盤骨折の重症を負った

 

「最近の安倍さんは『わかってないよなあ』が口癖になっています。岸田政権になってから漂い始めた、アベノミクスをはじめとする自分の“レガシー”を見直される空気が、嫌でたまらないようです。でも本当に『わかってない』のは誰なんでしょうね……」

 

 不安な胸中を吐露するのは、安倍晋三元首相(67)が率いる党内最大派閥・清和会に所属する中堅議員だ。

 

 7月上旬に予定されている参院選を前に、安倍元首相が、存在感を示そうと躍起になっている。「防衛費を5年で倍増」「『核共有』を議論すべし」。はては「日銀は政府の子会社」発言。政府からの独立を建て前とする日銀は、たまらず黒田東彦総裁を通じて否定するコメントを発表した。安倍氏の活動の裏には、迫りくる自身の“賞味期限”に対する焦りがあるという。

 

 

「5月17日に開かれた清和会のパーティでは、安倍さんも岸田文雄首相もお互いヨイショし合いましたが、これは選挙前だからです。清和会は最大派閥とはいえ、今の岸田政権を実際に支えているのは麻生太郎副総裁(81)率いる志公会と、茂木敏充幹事長率いる平成研究会です」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 

 さらに、政治アナリストの伊藤惇夫氏もこう語る。

 

「選挙後に、岸田首相が安倍さんと距離を置くのは間違いありません。岸田首相はアベノミクスに内心反対ですし、目の上のたんこぶなんですよ」

 

 つまり、安倍氏は“傍流”になりつつあるというわけだ。

 

「総裁選では高市早苗政調会長を推したという負い目もありますからね。そこで現在、数は力なりということで、派閥の拡大を狙うべくお気に入りの議員に次々と声をかけています」(前出・自民党議員)

 

 ただし、安倍氏に見初められるには条件がある。

 

「ずばり“自分にたてつかない”ということです。悪い言い方をすれば“頭が空っぽ”じゃないとダメ。“安倍ガールズ”の変遷を見ればわかります。まず、稲田朋美議員を一時は女性首相の第1号になると評価していたのに、夫婦別姓やシングルマザーの支援に注力するなどリベラルな政策を訴え出したとたんに、高市議員に鞍替え。その高市議員も“自我”が芽生え、岸田政権への批判を強めるようになり、今は切り捨てようとしています。今夢中になっているのは、東京選挙区から出馬する予定の生稲晃子さん。結局、頭のいい高学歴議員が嫌いなんです」(別の自民党議員)

 

 そしてもう一人、安倍氏が夢中になっている“女性”がいる。今回初の改選を迎える今井絵理子参議院議員(38)だ。きっかけは、今年3月におこなわれた石川県知事選だ。

 

「今井さんは保守系候補の三つ巴となった県知事選で、清和会の馳浩知事を応援しました。さすが元SPEEDのメンバーですよ。街頭演説では多くの聴衆を集め、馳知事の当選に大きな力になりました。これをきっかけに、安倍さんは目をつけました」(同前)

 

 安倍氏は馳知事を通じて清和会に鞍替えするよう、ラブコールを送っているという。

 

「今井さんの息子、礼夢くんはプロレスラー。当然、“大先輩”である馳氏は接近しやすいため、安倍さんのラブコールを伝えるメッセンジャーを務めているようです。今井さんは現在、麻生さんの志公会所属ですが、山東昭子参議院議長の預かりのような立場です。山東議長は今期で引退する予定です。今井さんは後援会などを引き継ぐようですが、安倍さんは山東議長に代わって、今井さんの後見人的な立場として名乗り出ています」(同前)

 

 実現すれば、麻生氏のメンツは丸潰れになるが……。さて、今井議員の胸中やいかに。

 

 今井議員の事務所に清和会への“移籍”について問い合わせたところ「私の所属派閥は、志公会です」ときっぱり否定した。安倍氏は袖にされてしまったのだ。

 

「現状、自民党が参院選に負ける材料はありません。それから3年間は選挙がないことから、政界では『黄金の3年』と言われています。しかし、逆に言えば、岸田首相から遠い人たちにとっては『地獄の3年』になる」(角谷氏)

 

「政治勘が鋭い人は、安倍派には集まらない」(伊藤氏)

 

 というから、今井議員はいい決断をしたということだ。

 

 “地獄”から次に逃げ出すのは誰だろうか。

 

( 週刊FLASH 2022年6月7日号 )

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