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大分県佐伯市「プレミアム商品券大量購入」で考える日本人の「カネとモラル」…“抜け道利権”で見直されるべきは「制度を作った側」の声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.06.03 06:00 最終更新日:2022.06.03 06:00

大分県佐伯市「プレミアム商品券大量購入」で考える日本人の「カネとモラル」…“抜け道利権”で見直されるべきは「制度を作った側」の声

 

 ここ数日、日本全国で続々とニュースになっているのが、日本人の「カネとモラル」にまつわる問題だ。

 

 4月22日に山口県阿武町が公表した「4630万円誤送金の返還拒否問題」は、5月19日に電子計算機使用詐欺罪の疑いで、田口翔容疑者が逮捕された。

 

 5月30日には、新型コロナウイルス対策の持続化給付金を9億6000万円以上もだまし取った詐欺に関わった疑いで、警視庁は谷口梨恵容疑者ら家族3人を逮捕。しかし、指名手配されている梨恵容疑者の夫・谷口光弘容疑者はシンガポールに逃亡したとみられている。

 

 

 また、こんなトラブルも起きている――。

 

 5月31日、1冊1万円で1万3000円分の買い物ができる、大分県佐伯市の「プレミアム商品券」が、1世帯3冊までという購入制限があったにも関わらず、ひとりに446冊も販売していたことが明らかになった。

 

 この購入者は、商品券を購入する際「車を買う」と話しており、販売する側は「購入の上限なし」の認識で販売したという。

 

 たびたび起きる“抜け道利得”の騒動だが、報道に対しての反応はさまざまだ。「446万円プレミアム商品券」については、購入者を擁護するコメントが多い。

 

《佐伯でプレミアム商品券440万円分買った人が話題になってるけど何も悪いことしてないよな ちゃんと購入できるか聞いて買ってるから問題ないし市長か逸脱した行為って言うのもおかしな話だよな》

 

《プレミアム商品券の件、市長が会見で売る人と買う人の倫理観が残念とか言ってたけど、市長の方がはるかに残念。売っていい、買っていいと言われてるんだから指示した人の責任だし、そのトップはあんたじゃないのか?》

 

 批判の声も、購入した人物に対してではなく、制度そのものについて疑問視する声が目立つ。

 

《佐伯市のプレミアム商品券の件、結局金を持ってるやつのところに金が集まる仕組みなんだよな、バカバカしい…》

 

《たくさん買える財力があればあるほど得をする だからダメだって言ったんだよ 富むものをさらに富ませる制度 一律給付でよかった》

 

 意外にも思われるが、「4630万円誤送金」や「給付金10億円詐取」についても、制度や行政を批判する声は多い。

 

(誤送金問題について)

 

《若者の人生を大きく左右させてしまった役所に反省して欲しい。被害者面しないで》

 

《国民の税金を4630万円も消失させて真実を伝えず黙ってろはないわ。金が戻ってきたんだからいいだろって考えなら振り込まれたんだから使っていいだろの田口翔と同レベル。》

 

(給付金10億円詐欺について)

 

《制度を作った行政、政治家やお役人の仕事がどれだけ詐欺的なのかも考えるべき。》

 

《だまし取った方が悪いのは間違いないが、1800件も申請を受理した行政も責任とれやw》

 

 間違ってもらったものを使ってしまおう、簡単だからだまし取ろうという“モラルのなさ”は、批判されて当然だが、そうさせてしまった制度自体も、考え直されなければいけない。

 

( SmartFLASH )

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