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鈴木宗男議員が朝鮮総連の大会で「お役に立ちたい」…本人が語る「発言の真意」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.06.04 06:00 最終更新日:2022.06.04 06:00
5月28日、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の第25回全体大会が、東京都北区の東京朝鮮文化会館で開幕した。
全体大会は、4年に1度開かれる最高意思決定機関。そこで来賓として登壇したのが、日本維新の会の鈴木宗男参議院議員だった。
「いくばくかのお役に立ちたい、そう決意するのであります」
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総連から「日本維新の会議員団副代表」と紹介された鈴木氏。鈴木氏が力強く語る動画が、朝鮮総連の機関紙である「朝鮮新報」のホームページ上にアップされると、ネット上で拡散。SNSでは鈴木氏を批判する声が渦巻いた。
《「日本維新の会と朝鮮総連は繋がっている」という解釈でよろしいですか?》
《維新もこれか…全政党が売国ってジワジワと浸食された結果だな。もうほんと終わったっぽい…》
全体大会の初日に参加した国会議員は、鈴木氏ひとりだけ。なぜ参加したのか? 鈴木氏に直接、話を聞いた。
「話題になっているの? 動画は初めてみました。こう言ったんです。『ロシア、韓国、中国、北朝鮮は、日本の隣国であります。隣国とは折り合いをつけて、未来志向で友好関係を築かなくてはいけません。その方向に向けて、政治家として、いくばくかのお役に立ちたい、そう決意するのであります』と。その最後の部分だけ、動画に上がっているんですね」
「日本維新の会議員団副代表」と紹介されている点についても聞いた。
「『参議院議員、新党大地代表 鈴木宗男』で案内をいただいて、私は出ています。(朝鮮総連が)私をどう紹介しようが、なにも気にしていません。全体大会は4年に1回ですが、3、4年前ぐらいかな。(朝鮮総連の本部がある)千代田区富士見に行ったこともあります。案内をいただき、日程の都合がつけば、過去にも朝鮮総連の大会には出ています」
ほかの国会議員が誰も参加せず、ひとりだけしか参加していないことはどうか。
「案内を受けても欠席した議員もいるようですが、私は私の考えで判断しています。全体大会では、こうも言いました。『我々、個人は、隣に嫌な人が来れば、口をきかなくてもいい、つきあわなくていい、引っ越しもできる。でも、国と国は引っ越しはできません。だから折り合いをつけて、未来志向で仲よくするしかないんです』と。政治の究極の目的は世界平和ですから。
私は、民団(在日本大韓民国民団)の会合にも出席しています。(秘書をしていた)中川一郎先生時代からの関係で、知っていますから。こちらも案内をもらえば、参加いたします。『韓国いやだ、嫌いだ』とケンカしていて、日韓関係はよくなりますか? 『中国いやだ』と言ってつき合わなかったら、日本の国はもちますか? 中国はあれだけの大国になりました。仲よくやっていかないといかんでしょう。
民主主義は、いろんな考えがあっていいわけです。批判する人がいれば批判すればいい。私は政治家として、信念をもって活動しています。
5月10日の、韓国の大統領就任式にも行ってきました。『隣国とは仲よくする』。これは、私なりのバランス感覚、政治家としての姿勢は一貫しているんです。世界平和のために努力しない政治家には、政治家の資格はないと思います。極東の平和・安定が、世界の平和・安定にもつながるわけですから。ほかの議員が参加しなくなっているのは、私が言う話じゃない。私は私の信念でやっています」
「朝鮮新報」のホームページでは現在、動画が閲覧できなくなっている。ネットでの反響は大きかったが、鈴木氏は意に介さないようだ。
( SmartFLASH )