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日銀・黒田東彦総裁 庶民感覚無き発言に地元商店街では“支持率ゼロ”!「値上げなんて許容するわけない」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.06.21 06:00 最終更新日:2022.06.21 06:00
6月17日朝8時。都内の“億ション”に、700万円超はするという最上級モデルの黒のアルファードが横づけされた。
“オラオラ顔”といわれる強面デザインの車に乗り込んだのは、日本銀行の黒田東彦総裁(77)だ。浮かない顔をしているのは、このあとに控える記者会見に批判が集まることを予期していたのかーー。
「この日、日銀は大規模な金融緩和策を維持する方針を決めました。しかし会見では、自分たちの政策の正当性を主張しているだけでした」
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そう語るのは、元ロイター通信の日銀担当記者で、北陸大学の志田義寧教授だ。
「方針を転換するのは、緩和策を掲げて日銀に乗り込んできた黒田氏の考え方を否定することになってしまうため、できないのです。黒田氏のメンツのためにさらに円安が進み、原料や資源価格の上昇が原因である“悪い物価上昇”が加速するでしょう」(同前)
黒田総裁が6月6日の講演会で「家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言したことも、火に油を注いだ。
現役の日銀担当記者が語る。
「黒田氏の発言は、質疑応答のなかで飛び出したものではなく、読み上げた講演原稿に書かれていたものです。黒田氏は当初、なぜ批判されているのかわからず、困惑したのではないでしょうか」
批判は収まらず、黒田総裁は8日、発言を陳謝し、撤回した。
「日銀総裁が、自らの発言について謝罪するのは異例のことです。特に黒田氏は頑固なことで有名で、会見では『緩和政策が円安を招く』と問われるたびに、頑なに否定しています。3月18日には、何度も聞かれて頭にきたのか『そもそも、そうなるとは思っていません』と、やや怒り気味に反論していました」(同前)
経済アナリストの森永卓郎氏が語る。
「コロナ禍による外出制限で、一部の家庭に『強制貯蓄』が貯まっているのは事実ですが、その貯蓄は高所得層に集中していて、一般庶民にそんなものはありません」
“値上げ許容”発言に先立つ6月3日、黒田総裁は参議院予算委員会でこう答えている。
「スーパーで物を買ったことはありますけれども、基本的に家内がやっておりますので」
とはいえ、黒田総裁の“億ション”から徒歩1分の場所には深夜営業をおこなう大型スーパーがあり、個人商店も軒を連ねている。黒田総裁がこの一室をキャッシュで購入したのが2015年。さすがに、近所に買い物に立ち寄ることはあるはずだが……。
「黒田さん? 見たことないね」
生花店の従業員が首をかしげ、同僚もうなずいた。商店街の店主たちに聞いても、黒田総裁の目撃情報は皆無だ。
そのお膝元から聞こえてきたのが、黒田総裁の庶民感覚の欠如へのため息だった。
「値上げの許容なんかしてないですよ」(蕎麦店)
「ちょうど1週間前に一割弱、値上げしたんです。今後の客足が心配です」(豆腐店)
「焼酎、調味料が値上がりし、今度はビールでしょう? 値上げで喜んでいる人は誰もいませんよ」(酒販店)
「スチームは石油を使っているし、包装用のビニールも高いです。給料が上がらないのも問題です」(クリーニング店)
「黒田さんが一般人の生活を知っているか疑問です。輸入品のトリートメント剤が値上がりしたので、料金を10%くらい上げるつもりです。お客さんに年金受給者が多いから、申し訳ないのですが」(美容院)
「あんないい家に住んでいる人間が、言っていいことじゃないですよね」(不動産店)
前出の現役記者が語る。
「黒田氏はプライベートを明かすことはないのですが、側近からは『黒田さんは恐妻家なんだ』と聞きます。今回の“失言”も、奥さんに怒られたんじゃないでしょうか」
今回苦言を呈した店主らも、黒田総裁が夫人と連れ立って店に来れば、温かく迎えるはずだが……。